富士登山で“迷惑外国人”続出 「寒い」弾丸登山で立ち往生 ルール守らぬ集団も… #shorts
お盆の時期に入り、富士山の外国人登山客が急増するなか、一部の外国人観光客による弾丸登山や、危険な場所での火の使用など迷惑行為が続出し、大きな問題となっています。
■富士山で外国人観光客の迷惑行為
8月14日昼すぎ、富士山頂から撮影された映像です。「ゴーゴー」と音を立て、360度あらゆる方向から、強く吹き付ける風。接近する台風7号の影響で眼下は雲に覆われ、視界も悪い状況です。
フランスからの“弾丸登山”客:「これ以上は無理だ。風が強くて寒い。準備不足でした」
そんな富士山で、弾丸登山に禁止場所での火の使用など一部の外国人観光客による迷惑行為が横行し、関係者が頭を悩ます事態となっていました。
■プレハブ施設の床下で火をつける外国人登山客も
新型コロナウイルスの規制が解除され、多くの人が富士登山を楽しんでいます。
スウェーデンからの登山客:「富士山の頂上からの景色をとても楽しみにしてるよ」
特に急増しているのが、外国人登山客です。なかにはルールを守らない迷惑な客も…。
勢いよく上がる炎の周りを複数の登山客がしゃがんで囲んでいます。よく見ると、手にはタバコを持っています。
富士山5合目にあるプレハブの仮設休憩所で10人ほどがプレハブの下に潜り込み、なんと火をつけていたのです。
富士宮口ガイド 水本俊輔代表:「おそらく外国の方でした。プレハブの中には約50人が雨宿りをしながらシャトルバスをお待ちになっていたので、もし火が燃え移ってしまうとどうなるか想定はしてない状況だった」
「危険・DANGER」という案内も表示され、プレハブの下に入らないよう呼び掛けています。
富士宮口ガイド 水本俊輔代表:「今年に入ってインバウンドの影響もあり、外国の方、登られる方が多い。一概に外国の方全員がマナーが悪いということではなく、一部の人が目立ってしまうという状況が散見される」
■信じられない…寝袋で野宿 登山道をふさぐ
さらに今、相次いでいるのが、山小屋に宿泊せず、夜に登山を開始して山頂での御来光を目指す“弾丸登山”です。
危険な弾丸登山をする外国人客の姿は、台風の接近が報じられている13日にも登山道の途中で岩に腰かけて休む人、傘を差して風を防ごうとする様子も見られました。
寝袋などで野宿をする登山客が、登山道をふさぐ信じられないケースも…。
関係者は「天気が急変しやすい富士山の弾丸登山は、絶対にやめてほしい」と呼び掛けています。
頂上の浅間大社スタッフ 植田めぐみさん:「真冬の気温、風が吹いたりすると、人が飛ぶような風の時もありますし、命に関わる状況なので、毎年、低体温症で亡くなる方は出ています。そうあっては困るので、基本的には、それ(弾丸登山)をやらないでくれと」
■フランスからの登山客「準備不足」
先月には、標高3000メートルを超えた場所で、体調が急変した外国人弾丸登山客の姿も…。
フランスからの“弾丸登山”客:「これ以上は無理だ。風が強くて寒い。初めは登るつもりはなかったけど、山開きしたと聞いたから。ライトや雨具などは全部直前に100円ショップで買いました。そもそもが準備不足でした」
午後9時半に5合目を出発し、山頂を目指す計画でしたが、寒さと疲れで動けなくなってしまったといいます。
8月14日に撮影された映像にも、暴風のなかで下山する登山客の姿も捉えられていました。
水本代表:「台風が近付いているなかで、強風と雨にさらされるコンディションが待っていたが、そういう天気予報を見ていたとしても、『行けるのではないか』という安直な考えで登る方が多いのではないか」
■富士山での危険行為 山梨県が対策検討
弾丸登山や禁止場所での火の使用など、一連の危険行為を県も認識していて、対策を検討しています。
山梨県・長崎幸太郎知事:「重大な事故発生につながりかねない、大変危険な状況であると考えるべき。県としても大変重く状況を受け止めている。弾丸登山の一層の抑制を図るため、今、関係者と調整を行っている」/a>
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