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長崎 被爆80年へ向け…原爆資料館の展示更新検討 “人”が見える「物語」も一緒に(2023年8月9日)
長崎市は被爆80年の節目となる2年後の2025年に、原爆資料館の展示の更新を検討している。多くの要望が寄せられているということで、番組では要望を出している団体を取材した。
■原爆資料館…G7首脳たちに影響を与える場に
今年5月に開かれたG7広島サミットで、各国首脳たちが訪れた「広島平和記念資料館」。
展示品の視察や被爆者と対話するなど、およそ40分滞在した。
アメリカ バイデン大統領:「原爆資料館を訪れたことは、核戦争の破滅的な現実と、平和を構築する努力を決して止めないという共通の責任を強く思い起こさせるものであった」
また、サミットの最終日に資料館を訪問したウクライナのゼレンスキー大統領は、次のように話した。
ゼレンスキー大統領:「廃虚と化した広島の写真を見ると、(ウクライナ東部の)バフムトなどの集落や町を思い起こさせる」
そして、カナダのトルドー首相はサミット期間中、2度、資料館を訪問した。「展示物をじっくりと見たい」という理由からだった。
そんなトルドー首相は、他の首脳と資料館を訪れた際、芳名録(ほうめいろく)に、こう記帳した。
トルドー首相:「多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆(ひたん)、あなたの体験は、我々の心に永遠に刻まれることでしょう」
原爆資料館は、訪れた首脳たちに大きな影響を与える場となっていた。
■“物”だけでなく“人”が見える展示が大事に
そして、もう一つの被爆地である長崎の資料館は今、新たに生まれ変わろうとしている。
1996年に開館した長崎原爆資料館。被爆の惨状や核兵器開発の歴史などの展示を行い、平和の発信を続けている。
この資料館を運営する長崎市は、2年後の被爆80年に合わせ、展示内容の更新を検討している。
どんな内容にすべきなのか。要望を出した市民団体があった。
「長崎の証言の会」 山口響事務次長:「被爆者の方々がまだいらっしゃる間に、長期的なプランを一緒に考えていくことが必要ではないかと」
被害の実相を半世紀以上にわたって記録してきた「長崎の証言の会」、山口事務次長に話を聞いた。
山口事務次長:「原爆資料を最初に集め始めたころというのは、原爆投下から数年のころで。被爆者の人たちも、かなりの割合でいたので『いちいち説明しなくても分かる』というところはあったが、これからは『説明しないと分からない人」が全員になる。そう考えた時に、単純に物が置いてあるだけだと淡泊すぎる。そこは、一番変えていかなければいけない」
これからは、“物”だけではなく、“人”が見える展示が大事になってくるという。
山口事務次長:「堤郷子さんという方のお弁当箱。(堤さんは)当時、女学生だった。(物の展示だけだと)私たちは、ここに来てそれを見るというところだけで終わってしまう。QRコードか何かあって、彼女の人生のその前にいったい何があったのか。堤郷子さんのことについて、もう少し分かるような展示になっていると、物自体が生きているというか、人間に語り掛けてくる雰囲気を出せると思う」
また、展示されているこの穴の開いたシャツは、女性教師が被爆した際に着ていたもの。そこにも、“あるエピソード”が…。
山口事務次長:「彼女はこの服を着ている時に、その年の6月に生まれたばかりの生後2カ月の娘さんを学校に連れて行かなければいけなくなって、おぶっていたんですけれども。保健室に布団が置いてあって、赤ちゃんを置こうとした瞬間に爆弾が爆発をして、爆風によって飛んできたガラスが突き刺さって穴があいたシャツ」
赤ん坊を寝かせようとしていたところ、背中のほうから爆風が来たため盾となり、赤ん坊は奇跡的に助かったのだという。
このシャツを着ていた「女性教師の“物語”」も一緒に展示すべきだと、山口さんは言う。
山口事務次長:「爆発力や破壊力の大きさという(展示)だけになると、『怖いね』とか、『昔、大変なことがあったね』とか、『それだけ大変なことがあったのに、長崎の街がきれいになってよかったね』とか、そういう話にしかならない。だけど、自分に子どもがいるとか、子どもを寝かしつけるとか、ご飯を食べるとか、そういったことは、皆がすること。そういった話があると、実感を持てるというか。原爆を知らない、戦争を知らない人たちがどういうふうに原爆というものを実感を持って理解できるかというところが、カギを握ると思う」
展示内容を検討する長崎市も、「原爆を身近に感じ、平和につながる資料館」を目指すとしている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年8月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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