“植物片”日大側の通報まで「約2週間」 林理事長「一切ない」当初否定も8日会見へ(2023年8月4日)

“植物片”日大側の通報まで「約2週間」 林理事長「一切ない」当初否定も8日会見へ(2023年8月4日)

“植物片”日大側の通報まで「約2週間」 林理事長「一切ない」当初否定も8日会見へ(2023年8月4日)

 日大アメフト部の薬物問題で、大学側が植物片などを発見してから通報までにおよそ2週間のタイムラグがあることが分かりました。日大は一連の問題について、8日に林真理子理事長が会見を行うと発表しました。

■日大 林理事長が8日に会見へ

 日本大学・アメリカンフットボール部の寮から見つかった乾燥大麻と覚醒剤の成分が含まれた錠剤。それに関与したとみられる人物は関係者などによりますと、21歳の男子部員で、「もらったもの。大麻と認識したうえで受け取った」という趣旨の話をしているといいます。

 覚醒剤の成分が含まれた錠剤については…。

 大麻所持に関与したとみられる人物:「覚醒剤とは思わなかった」

 警視庁は、乾燥大麻が微量なことから個人の使用目的とみています。また、現時点での捜査対象は1人の可能性が高く、アメフト部内で集団で大麻を吸っていた可能性は低いといいます。

■「一切ない」林理事長は当初否定

 日本大学の林理事長は2日、大麻疑惑を繰り返し否定していました。

 日本大学 林真理子理事長:「違法な薬物が見つかったとかいうことは一切ございません。ありえません。それはないです。それはありません」

 しかし、この1カ月ほど前には植物片と錠剤が見つかっていたというのです。一体、どういうことなのでしょうか…。

 捜査関係者によりますと、日大が寮から植物片と錠剤を発見したのは7月6日。およそ2週間後の7月19日、日大が警視庁に連絡。警視庁が植物片と錠剤を押収し、鑑定しました。押収から半月ほど経った2日、林理事長は違法な薬物は見つかっていないと繰り返したのです。

 林理事長に近い日大関係者が我々の取材に対し、重い口を開いてくれました。

 林理事長に近い日大関係者:「私は知らなかった。『植物片と錠剤を発見』という情報が林理事長に上がっていなかった可能性は高い。林理事長は、本当は知っていて隠すということが損だと分かっているし、性格的に知っていて『一切ない』という言い方を絶対にしないと思う」

 元理事長の不祥事などで、日本大学の改革のために理事長に就任した林真理子氏。新体制になって良くなった点がいじめや盗難など保護者などからの告発が増えたことだといいます。

 林理事長に近い日大関係者:「大学側はそれ(告発)に逐一対処して調査していた」

 専門家は、発見から押収までおよそ2週間のタイムラグがあったことについて、こう話します。

 元大阪地検検事 亀井正貴弁護士:「(違法)薬物というものは所持自体が犯罪でありますから、その意味では大学側が一定期間(違法)薬物を所持していたのは相当、問題があると思います」

 専門家によりますと、一般的に大麻であるという認識がなければ犯罪にはなりませんが、仮に認識していれば罪に問われる可能性があるといいます。

 日本大学は8日、林理事長が出席して会見を開くとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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