「警察の目を盗んでやった」“環境整備”を証言 ビッグモーター“除草剤”指示か#shorts
ビックモーターの不正問題です。国土交通省が7月28日、立ち入り検査に入ったのはその数、全国で34店舗にも上ります。「環境整備」と呼ばれる異様な店舗点検の実態を現役スタッフと元店長が激白しました。「床はなめられるぐらいまで磨け」。
■全国34事業場に 整備記録を確認
事は各地域・各省庁に飛び火しています。ビッグモーターを巡る保険金不正請求などの問題。国交省が全国34の事業場に立ち入り検査に入る異例の事態となりました。作業着のスタッフに1枚の書類を見せ、詳しく話を聞いています。
ただ、こちらの店舗の前にいるのは“国交省”ではありません。兵庫県の店舗前を調査したのは県の“土木事務所”です。
加古川土木事務所 担当者:「令和2年(2020年)4月にあった中木が7月にない状態」
■「自分の敷地だと」元店長激白
各地で店舗の前の街路樹が不自然に枯れている問題…。2018年から3年ほど勤めていた元店長。除草剤をまいたことを認めています。
2018年から3年勤務 元店長:「正直言うと私もやらされていた。除草剤をまかされていた。道路側の街路樹。入社して程なくして店長に言われた。『まいといて』と。3カ月に1度ほどまいていた」
“公道”にある街路樹。なぜ疑問に思わなかったのでしょうか。
2018年から3年勤務 元店長:「(Q.周辺の街路樹を見て気付くことは?)道路でこの辺りはビッグモーターの敷地なのかなと思ってやっていた。私がその時、店長から言われたのが『道路沿いから車がよく見えるように』と、木を枯らせていたのはあった。もう流れというかしきたりみたいになっている」
なぜ、ここまでしなければならなかったのか…。現役社員が“ある業務”の実態を明かしました。
■「警察の目を盗んでやった」証言
ビッグモーター 兼重宏行前社長:「(Q.一部報道の除草剤をまいて店舗前の街路樹が枯れた話は)あの…環境整備で…」
ビッグモーター 管理本部 陣内司部長:「(除草剤問題について)こちらに関しては調査させていただきまして…」
前社長の会見で出た“環境整備”という言葉。本社から清掃などについて点検される業務です。現役の社員からその生々しい状況を聞くことができました。
ビッグモーター 現役社員:「環境整備の前日から3日前くらい、皆残って店をきれいにしていく。早い話、『床はなめられるぐらいまで』『窓ガラスは何もついていない状態』。私が入社した時も夜中の1時、2時は当たり前」
実際、このスタッフも除草剤をまくよう指示されたと言います。
ビッグモーター 現役社員:「国道の部分の砂利や雑草に関しても交通が途切れた段階で『削除しろよ』『撤去しろよ』と言われる。正直、僕の店でも除草剤、オレンジ色の除草剤を使っていた」
地図で見ると、別の店舗の道端にはオレンジ色のケースが置かれていることが分かります。警察からも注意を受けたことがありました。
ビッグモーター 現役社員:「交通量が途絶えた時に掃除していたが、警察から注意されることはあった。『危ないからやめてくれ』と。ただ、それを理由にやらないと、環境整備の時にそこを指摘され、降格させられるのが目に見えている。我々も警察の目を盗んでやっていたというのが実情。歴代の店長から“環境整備はこういうもの”根強く引き継がれていくもの。それが当たり前というふうに残っている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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