4000羽のサギ“悪臭被害”「気候変動」影響か タイ(2023年7月19日)
タイ東北部で約4000羽の鳥が1つの池の周りに住み付く異例の事態が起きています。記録的な暑さや雨不足による水場の減少が影響しているとみられています。
タイ東北部ナコンラチャシマ県で、学校の近くにある池周辺に3月ごろからサギなどの鳥が飛来して住み付くようになりました。
多くのヒナが孵(かえ)るなどその数は増え続け、学校によりますと、現在すでに約4000羽に上っているということです。
学校では、糞の悪臭や鳴き声による被害が深刻化しています。
生徒:「とてもくさい、勉強にも支障が出ている」
教師:「このようなことは過去には1度もない、初めて。ハエがたくさん来て、感染症を広げるかもしれない」
鳥が集まった理由についてタイの鳥類保護協会は、気候変動により周辺で餌(えさ)をとれる水場が減ったためではないかと指摘しています。
タイでは、熱波の影響で4月に気温が45度近くまで上がるなど記録的な暑さとなったほか、雨季に入っても雨の量が例年と比べ25%ほど少なく、干ばつに見舞われています。
学校は、生徒らの健康を考え自治体と相談したうえで、鳥が巣をつくっている竹などを近く切り倒す方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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