「海が悲鳴を上げている」 30年前の“海洋プラ”初公開(2023年7月15日)
30年前にクジラの中から見つかった「海洋プラスチック」が15日から東京・上野の国立科学博物館で公開されています。研究者は「恵みの海が悲鳴を上げている」と警鐘を鳴らしています。
およそ200グラムの海洋プラスチックは、1993年、山形県に漂着したクジラから見つかりました。
プラスチックは年間1000万トン前後が自然環境に放出され、30年後には魚の量を上回るともいわれています。
2018年には神奈川県で生まれたてのクジラからも海洋プラスチックが見つかっています。
国立科学博物館 田島木綿子研究主幹:「(胃の構造から)取り込まれた『海洋ごみ』が排出されにくくクジラならではの問題。我々が恵みを受けている海が悲鳴を上げているのが現状」
近年は5ミリ以下のマイクロプラスチックの危険性も指摘されています。
国立科学博物館で15日から初公開されるのに合わせ、クジラを研究する田島さんは「プラスチックを生み出す人間が自然とどう共存すべきか考えてもらいたい」と訴えています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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