猛暑&大気不安定 都心で雷鳴と稲光が 九州・大雨被害でコメ農家が窮地【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
各地で今年一番の暑さに。ただ東京では、7月3日も日中は暑かったものの深夜になって、都心で雷鳴と稲光が。また群馬県では、7月4日未明に大粒の雹が降ったとの報告もありました。一方で、九州では、週末から7月3日にかけて記録的な大雨になっています。スタジオで詳しく見ていきます。
■108地点で今年最高気温を記録
南波雅俊キャスター:
300地点で、30℃を超える真夏日を超えています。17地点で、35℃以上の猛暑日。7月4日に、2023年の最高気温を記録した場所が、108地点。
4日午前0時ごろ、東京・多摩市、神奈川・相模原市では、落雷が。そして群馬・前橋市では大きな雹が降って、ある駐車場では、屋根に穴が開いてしまった。
4日夜の雷が発生する発雷確率は、関東や九州を中心に高いところが多くなっています。気象予報士の広瀬駿さんによると「4日夜遅くにかけて、関東を中心に、雷雨や雹、激しい突風が発生する恐れがある。大気の状態は非常に不安定だ」といいます。
ホラン千秋キャスター:
3日夜の雷は、地響きのような音がしました。あんなに大きな雹が降ってきて、外にいたらどうしたらいいのか…
厚切りジェイソンさん(IT企業役員/お笑いタレント):
外出できなくなるが、いつ来るのかわからないから大変ですよね、この時期。
ホラン千秋キャスター:
屋根がないところに停めている車は傷がついたり…
厚切りジェイソンさん(IT企業役員/お笑いタレント):
屋根も穴だらけになったり、逃げる場所がない。どうしたらいいか…
■「今年の収穫はもうだめ」米農家にとって最悪のタイミング
南波雅俊キャスター:
7月3日は、熊本豪雨から3年ということもあって、非常に心配な部分もあるんですが、熊本地方では、積乱雲が帯状に連なって大雨をもたらす線状降水帯が、午前と午後に2度も発生、非常に珍しい状況でした。
大雨被害も各地でありました。
熊本・山都町では、川の氾濫で国道に架かる橋が崩落。熊本・益城町では、土砂崩れで寺の本堂が倒壊。
鹿児島県でも土砂崩れが発生。県道3か所が通行止め、JR在来線で一部運転見合わせに。
さらに今回の大雨で被害が考えられるのは、水田の冠水。
米の生産に詳しい新潟薬科大学の大坪研一 特任教授によると「今の時期の水害は、米農家にとって一番ダメージが大きい」ということです。
熊本・益城町のコメ農家の男性は「今年の収穫はもうだめ」と話しています。
大坪 特任教授によると、「いまはまだ田植え直後で、しっかり根付いていないので、この大雨で多くが流されてしまったのではないか」ということです。時期が違えば、大雨が来ても流されずに残るところも多いそうなんですが、この時期だったので流されてしまった可能性が高いと。
大坪 特任教授はさらに「土砂や流木などが流入してくると、水田を復旧させるだけで半年以上かかる場合もある・設備・機械などを考ると、廃業してしまう農家の方も出てくるのではないか」と話します。
ホラン千秋キャスター:
昔から農家のみなさんは、お天気とうまく付き合って、災害を乗り越えてきた歴史があるんだと思うんですけれども、近年、天気が極端で、対策しようと思っても、もうやれることがないとか、廃業するしかないとか、そういった選択をする方も増えてきてしまいますよね。
厚切りジェイソンさん(IT企業役員/お笑いタレント):
予測もできないような出来事が、自分のコントロール外のところで起きると、もうどうにもならないような気がします。
日比麻音子キャスター:
2020年の熊本豪雨から3年が経っても、その影響で、いまだに仮設住宅にいらっしゃる方が1000人以上います。まだまだ復興の最中ですけれども、何とかできることをひとつずつやっていくしかない。
ホラン千秋キャスター:
本当に美しい場所ですけれども、度々災害が襲いますと、もうここには住めないのかもしれない、ここで農業をするのは厳しいのかもしれない、ということで、どんどん人がいなくなってしまうということは残念。
日比麻音子キャスター:
まだまだ苦しい中だと思うのですが、引き続き気をつけて、何があってもいいような対策を日頃からやっていきたいものです。
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