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新たなコロナ変異株「JN.1」は怖い?「症状は今までと同じ」「恐れることはない」と専門家【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
新型コロナの感染者が8週連続で増加しています。(24年1月24日現在)
WHOが“注目すべき変異株”と指定した「JN.1」の検出割合が増えていますが、どういった特徴があるのでしょうか?
■「JN.1」が24.9%→57%に
南波雅俊キャスター:
全国のコロナ患者数をまとめています。(出典:厚労省 2023年5月7日までは参考値)
2022年の12月の「第8波」では、定点把握=5000医療機関のうちの1医療機関での平均の数が、1週間で約30人というピークでした。2023年9月はピーク時で20人。
その時と比べれば、まだ数は少ないですが現在8.96人。(1月8日~14日)
ただ、8週連続で増えているので注意が必要ではないかという状況です。
変異株「JN.1」は、第8波のときに流行したオミクロン株の一種「BA.2」がさらに変異したもので、WHOとしては“注目すべき変異株”に指定しています。
国立感染症研究所によると、日本国内の「JN.1」検出割合は、2023年12月31日までの1週間では▼24.9%、今週は▼57%になる見込みだということです。
きょう24日の「あゆみクリニック」での発熱外来の患者の割合は、インフルエンザが▼1割、新型コロナが▼5割。
1週間ぐらい前はインフルエンザ・コロナ共に▼3割ぐらいだったので、コロナの割合が、この病院では増えているということです。
40~50代の感染が増えていて、主な症状は、高熱(40℃台も)・倦怠感(動けない)・喉の痛み(飲み込めない)。これまで言われてきた症状がやはり出るということです。
■JN.1は「恐れることはない」と医師
ホラン千秋キャスター:
新型コロナウイルスは繰り返し変異を行ってきましたが、これまでのものと比べて「JN.1」の特徴を教えてください。
東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科部長 寺嶋毅医師:
いわゆる免疫逃避=今まで(コロナに)かかったことがあっても、すり抜けてかかりやすいということが一層増している。諸外国と同じように、(JN.1が)置き換わってシェアを占めている。一方で、症状は今までと同じような発熱、喉の痛み。重症化(の割合)が特に大きくなっているという報告もないので、恐れることはないと思います。
井上貴博キャスター:
日本で既に約4000万人以上が新型コロナに感染したと言われている中で、年末に行われた理化学研究所などの調査によると、新型コロナに感染すると、心不全のリスクが高まることが示唆されたという論文がある。
今まで肺にダメージを及ぼすというイメージだったんですが、心臓に(ダメージがある)という。未知だったこのウイルスは、どの辺りまでわかってるものですか?
寺嶋医師:
心不全に関しても、特に高齢者の人は持病が悪化してしまうということもありました。
もちろん、血管の中に入って、いろんな臓器にもウイルスがいて、体にとって不利益になることを生じている。重症化の仕組みや後遺症の仕組みなどのは、どんどんいろんな意味で研究成果が蓄積してきている。
井上キャスター:
ある程度、治った後でも悪さが続くと考えた方がいいんですか。
寺嶋医師:
そうですね。後遺症になる方の割合はデータによって違いますが、やはり急性期の時期が越えても、いろんな症状で悩まされてる人もいるということも確かですね。
■コロナワクチン“無料接種”終了へ
南波キャスター:
現在、新型コロナのワクチン接種は全額公費で賄われていて、3月31日までは無料ですが、4月以降は原則有料になります。
現状、高齢者などの「定期接種」は7000円としています。それ以外の価格はまだオープンになっていません。(実際の自己負担額は自治体によって異なる)
3月31日までの無料接種の対象は、生後6か月以上の希望者すべてです。初回接種(1回目・2回目)のみならず、追加接種(3回目以降)の方も、1人1回に限り無料接種できるということです。(前回接種から3か月以上経過など条件あり)
ワクチン接種する場合、原則、接種券が必要になってきます。失くしてしまった場合や転入などの場合は自分で発行申請が必要なので、自治体のホームページを確認してください。
インターネットで再発行を申し込むこともできますし、コールセンターを設けている自治体もあるということでした。
接種会場は、厚労省の「コロナワクチンナビ」というホームページや自治体のホームページ、電話、LINEアプリなどから予約ができるということです。
ホランキャスター:
ワクチンに関しては、皆さん接種する・しないという決断をしながらここまで来たと思いますが、いよいよ無料で接種を受けられるのが終了になるということで、現場ではどのような声が聞かれていますか。
寺嶋医師:
高齢者の方は、オミクロン株(XBB.1.5)対応のワクチンまで受けられたと聞きますが、若い方ですと、最後に接種してからしばらく時間が経ってる人も増えてきた印象があります。
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