ブランド米が危機田んぼひび割れ食卓直撃か原因は発電所(2023年6月29日)

ブランド米が危機田んぼひび割れ食卓直撃か原因は発電所(2023年6月29日)

ブランド米が危機 田んぼひび割れ…食卓直撃か 原因は発電所?(2023年6月29日)

 国内最高級のブランド米が大ピンチ。影響は食卓に及ぶ恐れがあります。

 国内最高級のブランド米を巡って戸惑いの声が上がっています。

 農業関係者:「災害に匹敵するような事態」

 農家:「収量にも影響するので困る」

 無理もありません。田んぼは、カラカラに干上がり。米にとって命の水が供給されない事態が続いているのです。

 スズノブ・西島豊造社長:「提供するお米がなくなってしまう」

 一体、何が起きているのでしょうか。原因は異常気象ではありませんでした。

 ふっくらとした食感と、ほのかな甘みが人気のブランド米「ふっくりんこ」。国内で最高評価を受けるこの米が、ピンチに陥っていました。

 北海道南部にあるブランド米の産地。無残にも水田の土はひび割れ。米作りに欠かせない水がありません。

 農家:「乾燥して田んぼが割れることは根が切れることになる。収穫に影響が出るのでは」

 そもそも水田の水は、湖の水を引き込んだ水力発電所を経由してブランド米を生産する地域に供給されてきました。

 北海道電力担当者:「(給水の)管が建設以来のものなので劣化していた。それが壊れた」

 原因は水力発電所のトラブルです。水を運ぶ配管が壊れ、給水がストップ。300戸の農家に影響が及んでいます。応急措置として、ポンプ車で川の水などを水田に流していますが、これまでのわずか5分の1程度です。

 北海道電力・齋藤晋社長:「大変申し訳ございませんでした」

 北海道電力は29日、社長が知事に謝罪。故障から2週間近く経っても普及の見通しは立っていないといいます。

 影響は米農家だけにとどまりません。都内のお米専門店でも、安定した人気を誇る「ふっくりんこ」。駅弁の「いかめし」にも使われているそうです。

 スズノブ・西島豊造社長:「根強いファンが多いので、代替がきかない品種。独特の炊き上がり、独特の食感をもっているので、困ったなと」

 稲の生育に最も水が必要な時期だけに1日も早い復旧を願うばかりです。

 スズノブ・西島豊造社長:「北海道でしか作れない品種。水をとにかく田んぼに入れてほしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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