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「週刊誌報道きっかけに」“自殺ほう助”薬のゴミはどこに?市川猿之助容疑者を逮捕(2023年6月27日)
先月、都内の自宅で両親と倒れているのが見つかった歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者こと本名・喜熨斗孝彦容疑者(47)が27日、母親の延子さん(75)の自殺を手助けした疑いで逮捕されました。
猿之助容疑者が入院していた病院から警察への移送。後部座先がカーテンで仕切られた車を警視庁が使うのは、珍しいことです。また、この日のために警察署にはテントも設置されました。病院から署までの移送で、一度も猿之助容疑者の姿は見えませんでした。警視庁が異例の対応を取ったのは、「容疑者の精神状態を踏まえての配慮」だったそうです。
猿之助容疑者は、逮捕後の調べで、容疑を認めました。
市川猿之助容疑者:「両親が自殺する手助けをしたことに間違いありません。私も両親の後を追って、自殺するつもりでした」
猿之助容疑者は、半地下の部屋にあるクローゼットで発見されました。両親は、2階のリビングの床で頭を並べるような形で仰向けに。掛け布団が、かけられていたそうです。2人の死因は、睡眠導入剤を服用したことによる向精神薬中毒とみられます。
猿之助容疑者は、これまでの任意の調べで「週刊誌の報道をきっかけに家族会議が行われ、みんなでさよならすることにした」といった説明をしていたことが明らかになりました。
事件が発覚した日に発売された週刊誌には、猿之助容疑者によるパワハラやセクハラに関する記事が掲載されていました。編集部は27日、「女性セブン報道は、誌面に掲載した通りです」とコメントしています。
歌舞伎の興行を手掛ける松竹は記事について、当時、「伝聞等不確かなこともあるので、まずもって事実を確認したい」としていました。
家族会議では、両親を看取った後に猿之助容疑者が自殺するという段取りになったとみられています。
市川猿之助容疑者:「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬で眠った後、両親に袋をかぶせた」
ただ、両親にかぶせたという袋も、睡眠薬のゴミも現場からは見つかりませんでした。警視庁は、ゴミ捨て場に捨てたのではないかとみています。
警視庁は、今回、証拠隠滅や逃亡の恐れがあり、それらを防ぐための逮捕だったとしています。
犯行に使われた睡眠導入剤は、猿之助容疑者に、以前から複数回にわたり処方されていたものだったこともわかりました。2種類の薬があって、猿之助容疑者と母親からは、両方の成分が検出されています。
一方で、父親の市川段四郎さん(76)については、わかっていないことが多いのも現状です。警視庁は、段四郎さんが亡くなったことについても立件が可能か調べます。
※厚生労働省は、先の見えない不安や生きづらさを感じている人は、1人で悩みを抱えずに電話などで専門の相談員に話してほしいと呼び掛けています。
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338(岩手・宮城・福島は別の番号です)
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