市川猿之助容疑者私も追って動機で週刊誌報道供述も逮捕に踏み切った決め手はNスタ解説TBSNEWSDIG

市川猿之助容疑者「私も追って…」動機で“週刊誌報道”供述も 逮捕に踏み切った決め手は？【Nスタ解説】｜TBS NEWS DIG

警視庁は歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者が自身に処方されていた睡眠薬を用意するなどして、母親の自殺を手助けしたとして自殺ほう助の疑いで逮捕しました。今後の捜査のポイントなどについて深掘りします。

■任意捜査の限界?証拠隠滅をおそれ逮捕に踏み切ったか

南波雅俊キャスター:
市川猿之助容疑者（47）の逮捕について、詳しく振り返っていきたいと思います。

逮捕されたのは27日の午前10時29分です。自身に処方されていた睡眠薬を用意するなど、母親の喜熨斗延子さん（75）の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の疑いで逮捕されました。

5月18日の事件当日は「本人と両親の意識がもうろうとしている」ということで、マネージャーが119番通報しました。

猿之助容疑者は実際に、意識がもうろうとしているということで救急搬送されました。母親の喜熨斗延子さんはその場で死亡が確認され、父親の市川段四郎さん（76）に関しては意識不明の重体。病院に搬送され、その後死亡が確認されたという状況でした。

そしてこの事件当日には、一部週刊誌で、猿之助容疑者のハラスメント報道がありました。

逮捕前の任意の事情聴取で、本人は「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われ、みんなでさよならすることにした」「3人で死んで生まれ変わろうと話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」という趣旨の話をしています。

発見時の状況についてみていくと、猿之助容疑者は半地下のクローゼットの中にいました。自身が書いたとみられる遺書も発見されています。

その一方で両親に関しては、2階のリビングで布団が掛けられ並んだ状態で発見されています。司法解剖の結果、死因は向精神薬中毒。家の中を物色された形跡はなく、カギも開いていたといいます。

さらに、こんな状況もわかっています。猿之助容疑者は任意の事情聴取で「ビニール袋を両親に被せた」と話しましたが、ビニール袋は見つかっておらず、両親が服用した睡眠薬についてもパッケージが見つかっていません。

これについては「睡眠薬を飲んで眠った後にビニール袋を被せることにした。後始末は自分がすることになっていた」と話しており、事件当日はごみの収集日で、猿之助容疑者がそのごみを捨てたとみられています。

ホラン千秋キャスター:
これまで任意で捜査が様々行われてきたなかで、「任意では限界があったので逮捕に踏み切ったのでは」ともいわれています。任意のときにできること、逮捕後にできることというのは、捜査のなかで何が変わってくるのでしょうか?

元埼玉県警捜査一課 佐々木成三さん:
任意の事情聴取のなかで、今回は猿之助さんに、現場検証と司法解剖とは、ある程度矛盾のない供述があったと思います。

猿之助さんが今回退院となったときに証拠隠滅のおそれがあり、それが警察としては、自殺の証拠隠滅のおそれになります。

実際に退院して自宅に戻るときに、それがかなり危険な状態であれば、任意捜査の限界というなかで逮捕に踏み切るのはよくあることだと思います。

今回はやはり、2人の命がなくなってしまった重大な事案です。警察においては真相解明のため、逮捕という形に踏み切ったのだと思います。

■捜査のポイントは父・段四郎さんの健康・精神状態

南波キャスター:
そして、猿之助容疑者の家系図を振り返っていきます。

亡くなった市川段四郎さんもそうでしょうし、伯父にあたる猿翁さん（83）、そしていとこの中車さん（57）など、歌舞伎界の中心とされるような方々も多くいます。おいで中車さんの息子にあたる5代目の團子さん（19）は若手で注目されていますが、猿之助容疑者の代役を務めるというような状況です。

松竹は「このような事態に至りましたことを重く受け止めております」「司法による最終的な判断がなされるまでは今後の捜査等を見守りたいと存じます」とコメントを出しています。

そして佐々木さんは今後について、父親の段四郎さんが当時どんな健康状態、精神状態だったかが大きなポイントで、「殺人」を視野に入れた捜査になるのではないかと話しています。

日比麻音子キャスター:
今後、殺人を視野にとなりますと、捜査の内容は具体的にどういった展開になるのでしょうか?

佐々木さん:
今回、母親の事件については自殺ほう助です。亡くなった事件で捜査をするうえで、警察は“打ち消しの捜査”をします。

これが殺人なのか、同意殺人なのか、嘱託殺人なのか、自殺ほう助なのか。すべての現場の状況、容疑者の供述、司法解剖の結果のなか、今回は殺人は打ち消したということで、自殺ほう助という罪名で擬律判断をして対応しています。

段四郎さんのほうは、事件においてはまだ擬律判断ができていないところだと思います。殺人を視野にということは、まだ殺人は打ち消せていないのではないかと。

ですので最初に、母親の自殺ほう助という事件を固めています。これは段四郎さんが亡くなった事案について、とても重要な捜査になると思います。

ホランキャスター:
松田さんは、今どのような思いでしょうか?

元競泳日本代表 松田丈志さん:
やは…（https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230627-6093939）

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