「線状降水帯」6県で11回発生 大規模冠水で男性1人死亡(2023年6月3日)
見渡す限り、人で埋め尽くされています。これは午前10時半すぎのJR名古屋駅の様子です。2日午後から東京-名古屋間で運休となっていた東海道新幹線。東京駅でも、けさから運転再開を待つ人たちで大行列となっていました。3日午後から運転再開となりましたが車内は、帰省ラッシュの時のように、通路に立つ人。さらに駅のホームにも、乗り切れない人たちで溢れかえっていました。今回の記録的な豪雨は6つの県で11回も「線状降水帯」の発生情報が出される初の事態となっています。2日「線状降水帯」が発生した静岡県。取材中も強い雨が降り視界が悪くなっていました。24時間雨量が360ミリを越えた静岡市清水区では道路が冠水。警察官が迂回するよう誘導していました。
警察官
「すぐ曲がるんだったらいいんですけど、まっすぐ行くなら行けないので側道を通ってもらっていいですか」
冠水した道を懐中電灯で足元を照らしながら歩く人の姿も…静岡では土砂崩れも相次ぎました。
片山真人アナウンサー(SATV)浜松市(3日)
「浜松市引佐町の上空です。住宅の裏山が崩れ、住宅をのみこみました、1階部分は完全に流されています」
この家の住民の30代男性と連絡が取れなくなっていて懸命な捜索が続いています。沼津市にある病院では病院の1階が浸水。深さは1.5メートルまでのぼったと言います。
病院の関係者
「電気、水は大丈夫ですね。一番はエレベーターが動かないのが影響が大きいですかね」
人的被害はなかったものの、泥水に浸かった机や椅子、毛布などの後片付けに追われています。2日、市内全域に、警戒レベル5にあたる緊急安全確保が発令された愛知県・豊川市。一夜明けると、街は変わり果てた姿となっていました。
小坂恭平記者 豊川市(3日)
「増水によってあたり一面が茶色く濁った水で覆われています。大雨から一夜明けましたが川の勢いは衰えることがありません」
奥に見える三河湾、河口付近が茶色く変色しているのが確認できます。そこから延びる豊川放水路が増水し、堤防を越えて、住宅街へと流れ込みました。午後になると水がひき、車も通れるようになりましたが水没して動けなくなった車が道路のあちこちに点在しています。
山田直喜ディレクター 豊川市(3日)
「この周辺で立ち往生してしまった車ですね皆さんで動かなくなった車を動かしています」
運転手たちが助け合って車を道路わきへと押していました。
車を押す男性たち
「ドアだけ気をつけて、いいですか?いいよ。奥まで入れちゃいます?そうします」
隣の豊橋市でも、広い範囲で冠水しました。
皆谷こころ記者 豊橋市(3日)
「豊橋市の下条東町では道路が大きく冠水し水に浸かっています」
その中で、ドアやトランクが開いたまま残された白い車が…この車に男性が閉じ込められていました。車に乗っていたのは会社員の朝倉泰嗣さん。心肺停止の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。台風2号は3日午後、温帯低気圧に。ようやく青空が広がった沖縄。
藤澤愛ディレクター 石垣市(3日)
「午前9時です。小浜島からの船が到着しました」
3日から石垣島と小浜島を結ぶ定期船が再開。心待ちしていたのは、小浜島に住む小泉さんです。
小浜島在住 小泉翔太さん(31)
「買い出しとか納品とかもできなくて1週間ぶりになりました。
小浜島には生鮮食品を扱うスーパーがなく、船で石垣島に渡らないと購入できません。
小浜島在住 小泉翔太さん(31)
「納豆ないね」
小浜島在住 小泉友貴さん(23)
「お米が付きそうだなって心配もあって。運休があと1週間延長していたら厳しくなってたかなって感じです」
まだ物流は回復しておらず、カラの棚が目立ちます。食料不足は明日の午後回復する見込みです。
サタデーステーション 6月3日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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