逮捕前に容疑者直撃・・・コロナ対策装置めぐり病院で贈収賄か 元職員「金が欲しかった」(2022年2月16日)
新型コロナウイルスの患者を受け入れている病院の職員が感染対策を巡り、賄賂を受け取ったとして逮捕されました。ANNはこの職員を逮捕前に直撃しました。
収賄の疑いで逮捕された奈良県宇陀市立病院の元職員・龍田宗晃容疑者(53)です。
逮捕前の龍田宗晃容疑者:「(Q.贈収賄事件に関与していたのか?)・・・」「(Q.(業者に)便宜を図り賄賂を受け取ったのか?)・・・」
龍田容疑者は新型コロナ患者を受け入れるために病院が発注した「簡易陰圧装置」の導入を巡って、空調機器販売会社社長・高井哲也容疑者(50)から現金約53万円を受け取った疑いが持たれています。
東京オリンピックの選手村に設置された簡易陰圧装置です。コロナ患者などを隔離するためなどに導入する病院が増えています。
陰圧装置は室内の空気をフィルターで処理して外に出すとともに、部屋の中の気圧を外より低くする装置です。空気は気圧の高い方から低い方に流れるため、ウイルスなどを含む空気を処理しないまま外に漏れることを抑えることができます。
宇陀市立病院は去年、その簡易陰圧装置を購入。病院の職員だった龍田容疑者は陰圧装置を受注した会社に高井容疑者を紹介し、ダクトを接続するなど下請け工事を受注できるよう便宜を図り、見返りに現金を受け取ったとみられています。
2人はいずれも容疑を認めています。
龍田宗晃容疑者:「病院の給料が仕事と見合わず金がほしかった」
高井容疑者の会社は病院の別の工事も請け負っていることから、不正なあっせん行為が他にもなかったか警察が捜査しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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