石垣島・宮古島が強風域に 警報級の大雨に警戒“非常に強い”台風2号×梅雨前線(2023年5月29日)

石垣島・宮古島が強風域に 警報級の大雨に警戒“非常に強い”台風2号×梅雨前線(2023年5月29日)

石垣島・宮古島が強風域に 警報級の大雨に警戒“非常に強い”台風2号×梅雨前線(2023年5月29日)

大型で非常に強い台風2号が北上していて、沖縄では高波や強風となっています。石垣島から離島に渡る航路は、29日午後になって、全便が欠航となりました。

台風2号は、自転車並みのスピードで移動しているため、石垣島周辺を通過するのは来月1日~2日にかけての予想ですが、すでに影響は出ています。

ハッピーマートほんな・本名多恵社長:「制限して売っている。台風来た後、船来ないじゃない。それで制限しているんだけれど。朝出したのが売れたんじゃないか。また今から出さなくちゃいけないね」

パンの棚も、空っぽになっていました。外では、物が飛んできた時のために、ネットを張って対策します。

収穫目前のパイナップルも心配されます。日除けとカラス除けの、黒いネットを張っているのですが…。

川平マエタケ農園・杉原真実さん:「台風が来ると、ネットがすごく激しく揺れて、頭を揺らされることで、風と雨の影響で折れてしまう」

収穫を待っているのは約8000個のパイナップル。

川平マエタケ農園・杉原真実さん:「(全滅すると)200万円くらいの損害。それ以上と考えてもいいかも。最近は大きな台風が来ていなくて、この時期の台風となると、例年にない大きな台風になると聞いているので、おびえている」

気象庁は29日、九州北部から東海にかけて、梅雨入りしたとみられると発表。平年より1週間前後早い、シーズンの到来です。

梅雨前線には、台風2号由来の暖かく湿った空気が流れ込み、前線が活発化して、大雨となる怖れもあります。

鳥取ではおととし7月、大雨により、道路の法面の崩落や、農業用ハウスが倒壊するなど、甚大な被害が出ました。なかでも、農業用ため池を多く抱える、北栄町では、ため池の堤防が決壊し、30棟を超える農業用ハウスが水没するなどの被害が出ました。

北栄営農センター・中原直樹さん:「大きい川が氾濫してというのは報道では見るが、ここら辺で、そんなことが起こる。これは夢だなというくらいの感覚。現実を受け止めきれない」

県特産の『大栄西瓜』を栽培する中原さん。ため池からの濁流で、スイカ畑が水没し、約300個が出荷できなくなりました。いまだに、同じ場所での栽培には踏み切れません。

北栄営農センター・中原直樹さん:「がれきが、なかなか取り除けないので、栽培しても納得のいくスイカが作れるか、まだ不安。(Q.早めの梅雨入りと台風が重なる心配は)スイカは雨に弱いので、水につかると商品価値がなくなる」

県では今年4月、農業用のため池を監視するシステムを導入し、県内5市町の25カ所に設置しました。通常は、24時間ごとに静止画を記録しますが、大雨の場合は、間隔を短くして警戒します。

北栄町産業振興課・清水直樹課長:「おおむね2時間に1回写真を撮って、それをアップするという形。水位グラフがありますので、合わせて確認してもらえれば、状況が分かりやすいと思います」

避難の目安にもなるシステムですが、おととし決壊したため池には、設置されていません。この監視システムには、ため池から100メートル未満の範囲に住宅があるなど、条件があります。決壊したため池は、その条件に当てはまっていませんでした。今後、カメラの増設は、農家の声を聞きながらの検討になるといいます。

北栄営農センター・中原直樹さん:「畑っていうのも、我々農家にしては財産ですので。やはり、そこを守るっていうのも、行政なり国なりにお願いしたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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