子どものいる家庭での自宅療養・待機の難しさ~JNN記者自らが体験~【現場から、】
シリーズ「現場から、」です。新型コロナの感染が拡大する中、JNNの記者も子どもが感染し、自宅待機を余儀なくされました。子どもがいる家庭での自宅療養と自宅待機。その難しさを痛感したと言います。
山陰放送 木谷茂樹記者
「子どもの自宅療養は大人と違い、保健所の指示通りの隔離生活を送ることが難しかったです。出来なかったと言うのが正直なところ」
先月、同居する子どもが感染。記者を含む他の家族4人は陰性でしたが、濃厚接触者として10日間の自宅待機となりました。記者の場合、感染者は隔離生活の難しい未就学児の子ども。立ちはだかったのは自宅療養の難しさでした。
山陰放送 木谷茂樹記者
「保健所からは陽性者を一部屋に隔離しての自宅待機が望ましいとのことでしたが、感染者が子どもだったので難しかった」
家族全員が熱はなく無症状だったことから、保健所に相談し、マスクを着用し隔離はせず生活を送ることになりました。一方、リビングなど共用場所の換気は1時間おき、ドアノブやテーブル、浴槽に至る場所まで消毒を徹底します。
療養中の健康観察については・・・。
山陰放送 木谷茂樹記者
「濃厚接触者に対しては、厚生労働省のシステムで健康観察をするためのURLが届きました」
感染者については、毎日、保健所から電話があり、1日3回検温し健康状態と合わせて報告。濃厚接触者は、厚労省のシステムを使い、体温などを報告したといいます。また、外出禁止で一番困ったのが食事でした。
山陰放送 木谷茂樹記者
「食材はネットスーパーや、親や兄弟に買い出しをお願いしました。療養中の食事は紙皿で小分けにして食べていました」
食事は1人分ずつ盛りつけ、洗い物での接触を防ぐため、割りばしや紙皿などを使ったとのこと。そして、もう1つ困ったのが・・・。
山陰放送 木谷茂樹記者
「子どもたちはかなりストレスだったと思います。外出できないので家で一緒に遊んだり、あえてお弁当箱に食事を入れて気分を変えてみたり、体調もですがメンタル面も気をつかいました」
その後も、家族全員に体調の変化はなく10日間を過ごし、保健所から療養と待機解除の連絡を受けました。
山陰放送 木谷茂樹記者
「感染者だけでなく、同居する濃厚接触者の健康も注意しながら、各家庭で可能な対策や援助をもらいながら生活するしかないと感じた10日間でした」
記者が直面した自宅療養と家族の自宅待機。もしもに備え、対策について家族で話し合う大切さを感じたということです。
(16日11:42)
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