アメリカザリガニ 生態系影響で駆除 野に放つと300万円以下の罰金も(2023年5月28日)

アメリカザリガニ 生態系影響で駆除 野に放つと300万円以下の罰金も(2023年5月28日)

アメリカザリガニ 生態系影響で駆除 野に放つと300万円以下の罰金も(2023年5月28日)

 法律の改正に伴い、来月1日からアメリカザリガニなどが条件付き特定外来生物に指定されます。身近な生き物ですが、一度飼育したものを野外に放すと、300万円以下の罰金などが科される可能性もあります。

■アメリカザリガニ 生態系影響で駆除

 都会のオアシス、東京・井の頭公園で異変が。200個もの罠を池に仕掛け捕獲したのは…来月から条件付き特定外来生物に指定される、アメリカザリガニです。

 西村明宏環境大臣:「6月1日以降、アカミミガメ、アメリカザリガニの野外への放出、販売、購入などを許可無く行うことが禁止される」

 新たに規制される外来種は、全国各地で繁殖を続けるアメリカザリガニ。そして、通称「ミドリガメ」のアカミミガメです。実は切実な訳が。

 井の頭かいぼり隊・山口行弘さん(76):「アメリカザリガニは池の中の水草を刈ってしまう。池に水草がなくなって水草が頼りの小魚やエビがいなくなる」

 日本の生態系を守るため、28日は300匹以上のアメリカザリガニを駆除。この活動に、小学生など44人が参加しました。

 井の頭かいぼり隊・山口行弘さん:「(外来生物は)なかなか減らない。放っておくとどんどん増える。池の環境を保っていくためにはこうした活動が必要」

 被害の拡大を防ぐため、来月1日から規制がスタートします。

■なにがダメ? 飼育した個体を放つと…

 では、具体的に何が禁止になるのでしょうか。

 さいたま市の田んぼでザリガニ釣りをする兄弟。捕まえたのは、小さなアメリカザリガニのようです。水路をよく見ると…いました。

 自然に生息するアメリカザリガニを捕まえることに問題はありません。注意が必要なのはその先です。持ち帰ってペットとして飼うのはOKですが、6月1日以降は一度飼った後に放すのは禁止です。違反すると、最大で3年以下の懲役または300万円以下の罰金、その両方の可能性もあります。

 ザリガニ釣りをしていた兄弟:「きのうニュースで見た。知らないでやったらやばい。ザリガニを捕まえても家に帰る前には最後逃がす」

 もちろん、その場でリリースすればOK。一方、移動して別の場所に放すのは禁止になります。環境省では、アメリカザリガニを安易に持ち帰らないよう、注意を呼び掛けています。

 環境省外来生物対策室・武藤静室長補佐:「最後まで飼えるかよく考えようと、普段から家族で話し合うとありがたい」

 対処に困った時など、問い合わせができる相談ダイヤルも設置されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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