札幌の住宅街 新たにクマ2頭目撃 “人慣れ”逃げるそぶりなく柵設置(2023年5月23日)
札幌市の住宅街で新たにクマ2頭が目撃されました。住民の不安が高まるなか、市は電気柵を設置するなど、警戒を強めています。北海道で相次ぐクマの出没情報。背景にある「2つの変化」とは?
■札幌の住宅街 新たにクマ2頭目撃
朝から街には警察官の姿が目立ちました。
札幌市西区の住宅街。22日の朝、夕方と立て続けにクマが目撃されました。クマは、同一の個体とみられています。
場所は、住宅のすぐ裏手にある畑。直径10センチ大の足跡が複数残されていて、近くにはクルミの殻も落ちていました。
このあたり、住宅街のすぐそばには山が広がっていて、近くでは、これまでにも複数回、クマの出没情報が寄せられています。
さらに、札幌市全域でみると、今年に入り、すでに39件の情報が寄せられていて、去年に比べて20件ほど多くなっています。
■“人慣れ”逃げるそぶりなく 柵設置
人間の近くに出没するクマは札幌市だけにとどまりません。22日、紋別市の中学校の近くで目撃されたクマ。こちらをうかがうように見ている様子が写っています。目撃者によると「逃げる様子を見せず人に慣れているようだった」と言います。さらに、道路の脇で黙々と草を食べるクマ。近くを車が通っていても、気にする素振りはありません。車に近付いてくるクマも。
23日、札幌市西区では相次ぐクマの出没への対策として、市の職員が電気柵を設置する作業が行われました。
なぜ、人とクマとの距離がここまで近くなっているのか。そこには、2つの変化があると指摘します。
酪農学園大学・佐藤喜和教授:「人間社会の存在に慣れたクマが増えてきている。当時を知っているクマももういない時代に」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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