「室温5℃で出産」死と隣り合わせで隣国に避難 政府専用機で20人程度を日本へ(2022年4月3日)

「室温5℃で出産」死と隣り合わせで隣国に避難 政府専用機で20人程度を日本へ(2022年4月3日)

「室温5℃で出産」死と隣り合わせで隣国に避難 政府専用機で20人程度を日本へ(2022年4月3日)

 ウクライナとの国境に近いポーランドの町・プシェミシル。戦火を逃れるため、ウクライナから国外に避難した人たちは400万人以上に及んでいます。

 死と隣り合わせの過酷な戦場で、それぞれが知恵を絞って生き抜いてきました。

 産科の看護師(52):「ガスも水道も暖房もなくて室温5度で1500グラムの赤ちゃんが生まれた。温めるため、懐に入れていた」

 看護師の女性はウクライナ第2の都市ハルキウの南東にある町から逃れてきたといいます。

 ウクライナでの民間人の死者は少なくとも1325人。そのうち120人が子どもです。

 毛布と首まくらを抱え、母親とともに避難してきた男の子は平和な日常を願っています。

 生きて再び会える喜び・・・。

 離れ離れだった家族との再会をかみ締めます。

 増え続ける避難民たち。彼らを受け入れるため、日本政府も実際に動き始めています。

 ポーランドを訪れている林外務大臣は首都ワルシャワでウクライナのクレバ外相と会談しました。

 ウクライナ、クレバ外相:「良いネクタイですね」

 林外務大臣:「あなたへのプレゼントです。日本では多くの人が、このネクタイをしています」

 ウクライナカラーのネクタイだけではなく、日本からのプレゼントを持参。

 林外務大臣:「日本の生徒たちが描いた絵です。生徒たちが送ってきたものです」

 ウクライナ、クレバ外相:「ナイス」

 渡したのは日本の子どもたちが描いた2枚の絵です。青と黄色のハートマークに「LOVE」。そして、ウクライナの人々の幸せを願うメッセージが・・・。

 林外務大臣:「私からあなたに伝えたいメッセージは我が政府、我が国民は『ウクライナ国民とともにある』ということです」

 会談の後には避難民が滞在する施設を視察。日本行きを希望する避難民を政府専用機に乗せて受け入れる調整をしています。

 専用機に乗る避難民は20人程度となる方向で調整が進んでいるということです。

 PCR検査の結果などを踏まえ、最終決定する見通しです。

 長引く避難生活で体調を崩す人たちへのケアも進んでいます。

 ザポリージャから避難(73):「ウクライナから大変な移動でザポリージャからリビウまで鉄道に乗ってきて、皆が風邪をひいて病気になった。私は多分、気管支炎」

 せきが出ている子どもを診察するクーペル医師。自身もウクライナ西部のリビウから避難してきました。

 隣国ポーランドで3人の子どもと避難生活を送りながら、この診療所で毎日20人以上の患者を診ています。

 ウクライナ・リビウから避難、マリアナ・クーペル医師:「ウクライナの東部や中部の人たちはポーランド語が分からない。私はウクライナ人の患者の病歴をカルテを読んで理解できるので診察することができるし、別の特定の医師へ紹介できる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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