「初めてづくし」英国王戴冠式 様々な宗教や人種参列…ヘンリー王子は役割与えられず(2023年5月8日)
イギリスで70年ぶりに行われたチャールズ国王の戴冠(たいかん)式。「初めてづくし」と伝えられた戴冠式は、様々な宗教や人種の人が参列し、“多様性”を強調するものでした。
■ヘンリー王子 宮殿までの行進に姿見せず
戴冠式の翌日も続いた祝賀ムード。市民が祝う昼食会「ビッグランチ」は、イギリスを含む世界各地のおよそ5万カ所で開かれました。
6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたチャールズ国王の戴冠式。伝統的な衣装で登場したチャールズ国王の後ろには、ウィリアム皇太子の長男ジョージ王子の姿がありました。
国王が羽織ったローブの裾を持つ「ページ・オブ・オナー」という大役を務めました。
荘厳な雰囲気のなか、先月5歳になったばかりのルイ王子は開始から1時間ほど経つと、思わずあくびをしてしまう、子どもらしい姿も見られました。
王室を離脱したヘンリー王子は、戴冠式に1人で出席。席は3列目で、国王の妹・アン王女のすぐ後ろです。
ヘンリー王子に正式な役割は与えられず、式典後、バッキンガム宮殿までの行進のなかに、その姿はありませんでした。
■「初めてづくし」 “多様性”を打ち出す
今回の戴冠式は、伝統を継承した一方で「初めてづくしだった」とイギリスメディアは伝えています。
東洋英和女学院大学 黒岩徹名誉教授:「今回の行事のために、多様性というのを打ち出している。新しい王室として、『幅広く多様性を求めているんだ』ということのシグナルなわけです」
キリスト教以外の宗教の代表が、初めて式の進行に携わるなど、多くの宗教・人種の人々が参列。聖書を読み上げる聖職者を初めて女性が務めました。黒人がゴスペルで聖歌を合唱するのも、式典では初めてです。
一方、チャールズ国王が戴冠式に向かうパレードの沿道では、君主制の廃止などを求める団体のデモも行われました。
王政に反対するデモ隊:「NOT MY KING(私の王ではない)」
世論調査では、国民のおよそ6割が「戴冠式に興味がない」と回答していて、今後も存続を図るイギリス王室にとって、チャールズ国王の手腕が問われることになりそうです。
(「グッド!モーニング」2023年5月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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