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GW終盤の観光に打撃 断水で予約“全キャンセル”も 石川震度6強(2023年5月6日)
5日、ゴールデンウィークの真っ只中を襲った地震。
道の駅の防犯カメラが捉えた地震の瞬間の映像では、異変に気付いた女性が子どもを守ろうとしますが、あまりの揺れに転倒。30秒ほどたってようやく外へ避難できました。スーパーでも、強い揺れに立っていられない利用客の姿が。
震源は能登地方で、石川県の珠洲市では5日午後2時42分に最大震度6強を観測。その後、夜になっても震度5強などの揺れが度々起こりました。
▼1人死亡、34人けが
一夜明けて、見えてきた被害の全貌。
屋根が完全に崩落してしまって押しつぶされたような状況の建物も。けが人はなかったということですが、元の姿がわからないほどです。
(仁科健吾アナウンサー)
「斜面から、かなり大きめの岩が家のすぐ近くまで押し寄せていますね」
珠洲市の住宅では、家のすぐ後ろの崖が崩落。大きな岩が住宅に差し迫っていました。
(住民 乙谷衛一さん)
「私の背丈くらいの大きさのものがいくつも落ちてきていますから…」
去年の地震で崩れたのり面の復旧工事中だったといい、重機も岩と土砂で埋まってしまいました。この地震では、これまでに1人が死亡。34人がけがをしました。
▼激しい雨…約740世帯に避難指示
(仁科健吾アナウンサー)
「今ですね、市役所から防災無線が流れています。市からのアナウンスで、避難してくださいという避難指示がでています」
6日午後5時すぎ、珠洲市の防災無線から避難指示のアナウンスが流れました。
(仁科健吾アナウンサー)
「今ですね緊急速報メールが…」
(メールのアナウンス)
「避難指示を発令しました。土砂災害警戒区域に住む皆さんは、お近くの避難所まで避難して下さい」
午後6時すぎ、スマホにも避難指示のメールが。冷たい雨が降る中、住民たちは近くの避難所に移動していました。
(避難してきた住民)
「土砂災害が心配だから。ケーブルテレビで(避難指示が)流れていた。最初は、え?と思ったんですけど慌てて準備をして…」
(避難してきた住民)
「とりあえず、きょう一晩(避難所に)行ってみようかなと」
▼震度6強がGW直撃 観光客も困惑
5日に起きた地震では、旅行中の多くの観光客も影響を受けました。地震発生当時の映像には、人気の観光地の金沢21世紀美術館で、来場客がしゃがんで揺れに備える様子も…。
Uターンラッシュも始まる中、北陸新幹線は金沢と富山の間で一時運転を見合わせ、利用客は改札前で足止めに。地震が相次ぐ中、観光客はスケジュールの変更を余儀なくされました。
(スケジュール早めて京都に帰る人)
「浜辺を車でドライブできるようなところがあったんで、そこに行こうかなと思ってたんですけど、ちょっと地震があったんで、やめておこうかなと。できたらちょっと離れた方がいいかなと思ったんで、できるだけ早くきょうは京都のほうに帰ろうと」
福井県の丸岡城の天守閣を観光中に、地震に遭ったという男性は…
(丸岡城天守閣で地震にあった人)
「『あ、揺れてる』とか『来た来た来た』みたいな感じで、本当にみなさん壁伝いというか、座って待機しているような状態で」
▼キャンプ場で「断水」復旧めど立たず
サタデーステーションが取材したのは、震源に近い珠洲市にあるキャンプ場。
(仁科健吾アナウンサー)
「ひねっても水が出ません。一滴も出ませんね。反応しません」
地震発生後まもなく「断水」し、炊事場やトイレ、シャワー室などが使えなくなりました。
(鉢ケ崎オートキャンプ場 清水浩貴さん)
「ここが破裂して、水があふれてきたんです。破裂か断裂か知りませんけど」
当時、利用客は40組ほどいたといいますが、半数は日帰りキャンプに切り替え、もう半数は、“水なし”で一夜を明かしたといいます。水道管などの復旧のめどは現在も立っておらず、しばらく利用客の受け入れも停止します。
(鉢ケ崎オートキャンプ場 清水浩貴さん)
「GW終わり際とはいえちょっと痛かったですね」
Q結構先の方もキャンセル連絡する?
「とりあえず5月いっぱいですかね。いまのところは10組なので、それを全部キャンセルしてもらって、新規の予約受付もなしということでお願いしてます」
▼ホテル「予約全部キャンセルに」
観光客の受け入れ側にも影響が広がっています。
(富樫知之ディレクター)
「通行止めでこれ以上進めない」
この先にあるホテルは…
(ホテル海楽荘 池田幸雄社長)
「お客様に、通行止めですからキャンセルして帰られたらどうですか?とお話をしましたら、それなら今回は帰りますということで全員キャンセルされました」
石川県七尾市にある「のとじま水族館」でも、地震の影響か、お客さんの数はまばらです。5日、七尾市では最大震度4を観測。当時館内にいたおよそ2000人の来館者が避難し、けがや被害は出ませんでした。
(のとじま臨海公園水族館 金谷勉副園長)
「とにかく一旦落ち着こうということで、揺れがおさまった後にみなさんに放送をかけて誘導を始めたということです。避難訓練などもちょこちょことやっておりましたので、その成果は出ているのかなと思います」
▼“能登のシンボル”また崩壊 地震50回以上
能登のシンボルとして有名な見附島。ゴールデンウイークということもあって多くの観光客が訪れる場所です。
5日の夜、震度5強を観測したときの見附島の映像をよくみると、砂煙が上がっているのが確認できます。以前は、先端部分が突き出た見た目から「軍艦島」とも呼ばれていました。2016年に撮影された見附島の映像と、6日に撮影された見附島の映像を比較すると、島の岩肌が欠けてしまったことが分かります。
珠洲市に住む岩坂さんは5日の地震で家の基礎部分が破損。要注意を示す、黄色い紙が貼られました。地震が起きる回数が多いことから、2年前から地震が起きる度にその記録をノートに記していました。
(珠洲市在住 岩坂一成さん)
「片づけたあとからまた(地震に)なりますので、心が折れますね。どんな地震が来るか分かりませんから。地盤が弱いんじゃないかなという気がしますね」
今回の地震について専門家は…
(金沢大学 平松良浩教授)
「可能性としては、新たな断層がズレ動いたということも考えられます。過去にたまっていたひずみ、そういうものが、新たな断層を動かすきっかけになって、今回の地震が起きたのではないかと考えております」
珠洲市では、夕方ごろから大粒の雨が降り出しました。珠洲市一帯は水を吸いやすく、膨張すると強度が下がる特徴を持つ珪藻土が広く分布しているため、土砂崩れなどの二次被害にいっそうの警戒が必要です。
サタデーステーション 5月6日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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