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“岸田氏襲撃”爆発までの「50秒」 聴衆へ避難呼びかけ“タイムラグ”(2023年4月18日)
■聴衆へ避難呼び掛け“タイムラグ”
政治家の「選挙活動」と警察による「要人警護」。両立の難しさが浮き彫りとなるなか…。混乱した現場では「聴衆を守ることが難しい」と専門家は課題を指摘しています。
世界およそ100カ国で政治家や大手企業の経営者など、要人の警護を行っている国際ボディーガード協会は。
国際ボディーガード協会・小山内秀友副長官:「言い方は厳しいかもしれないが、万が一、爆発物を投げ込まれる事態が発生した時はまず最優先として、警備対象者の安全を確保。申し訳ないが、一般聴衆のケアまでは正直できない」
あの時、何が起きていたのか、映像から改めて検証します。爆発物が投げ込まれた直後、SPはとっさに防弾仕様のかばんを広げ、岸田総理をすぐに現場から遠ざけています。ほぼ同時に別のSPが木村容疑者を取り押さえますが、周りにはまだ多くの聴衆がいます。そして…爆発するまでの時間はおよそ50秒。人々がようやく逃げ始めるなか、警察は容疑者の確保に力を注いでいます。
■要人と群衆警備「分けて配慮を」
国際ボディーガード協会・小山内秀友副長官:「警護するうえで常に考えなくてはいけないのが、次の攻撃、他の襲撃者。いち早く襲撃者を取り押さえられるのなら取り押さえて、それ以上に重要なのが警備対象者を安全な所に逃がすのが最優先」
爆発から1分が経過したころ…。
SP:「もっと離れて下さい。もう少し下がって下さい」
聴衆に対し、もっと離れるよう立て続けに呼び掛けています。
SP:「離れて。逃げろ」
「要人警護」が優先される一方で、不特定多数が集まる場では「群衆警備」の体制も同時に整えていく必要があるといいます。
国際ボディーガード協会・小山内秀友副長官:「一般聴衆の警備はちゃんと分けて考えて、警備の担当も分けて配置する必要がある。単純に警備対象者の安全確保の警備計画だけでなく、集まってくる一般聴衆の安全のためにどうするか、警備計画として考えていく必要がある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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