“暴力団資金源”の可能性も…特殊詐欺G19人 75件関与か チャーター機で異例の送還【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年4月12日)
カンボジアを拠点としたグループによる特殊詐欺事件で、25歳から55歳の日本人の男19人が日本に移送され、逮捕された。
この19人は、去年から今年にかけて、少なくとも75件の特殊詐欺を行っていたとみられている。
■容疑者19人移送に…50人派遣
カーテンで閉ざされた1台のバス。中には、特殊詐欺グループの容疑者19人が乗っている。
プノンペン国際空港では、警視庁の捜査員らがバスから降りて来た。建物の中に次々と入って行く。
今回、容疑者19人の移送に際し派遣されたのは、警視庁・暴力団対策課の捜査員らおよそ50人だ。
容疑者らを乗せたとみられるバスが、タラップの近くに止められた。しきりに関係者が写真を撮っている。
容疑者だろうか、1人フードをかぶった人物が乗り込んだ。1人ひとり写真を撮っているようだ。
両脇を抱えながら、帽子を被った容疑者とみられる人物が飛行機に乗り込んだ。
■リゾートホテル暮らしから一転
特殊詐欺グループの拠点となっていたのは、首都プノンペンから車で4時間。観光客に人気のビーチリゾートにある4つ星ホテルだ。
容疑者19人全員が日本人の男で、年齢は25歳から55歳。大半が「かけ子役」とみられている。
ホテルを捜索した地元警察の幹部は、次のように話す。
地元警察の幹部:「拘束した日本人たちは自分の名前を言う程度で、事情聴取には応じていません。『観光のためにシアヌークビルに来た』と話し、取り調べに協力的ではなかった。何も答えなかった。押収したパソコンは何重にもパスワードがかかり、ログインすることも難しかった」
詐欺グループの拠点となったホテルからはスマートフォン64台、被害者の連絡先や名前が書かれたメモ、詐欺のマニュアルなどが発見された。
今年1月下旬、都内に住む60代の女性から電子マネーおよそ25万円分をだまし取った疑いが持たれている19人の容疑者。
優雅なリゾートホテル暮らしから一転、日本へ向かう移送中の機内で19人全員が逮捕された。
■“暴力団の関与”も調べる方針
カンボジアを出発してから、およそ6時間。容疑者19人を乗せたチャーター機が、羽田空港に到着した。
フードを深々とかぶったり、着ているTシャツで顔を覆ったり、多くの容疑者が顔を隠しながら、バスへと乗り込んでいく。
さらに、主犯格とみられる岡本大樹容疑者(38)は、深々とフードをかぶって、マスクも着けている。横には、捜査員がぴったりとくっ付いている。
22歳から55歳まで、様々な年齢で構成された19人の特殊詐欺グループ。
容疑者らを乗せたとみられるバスが近付いてくる。主犯格とみられる岡本容疑者も、このバスに乗っているとものとみられる。
岡本容疑者がじっと、一点を見つめる姿もあった。
今後、警視庁は暴力団の関与についても、調べる方針だ。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年4月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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