2歳児以上にマスク着用を推奨 保育現場からは反対の声「正しく着用させるのは困難」(2022年2月9日)

2歳児以上にマスク着用を推奨 保育現場からは反対の声「正しく着用させるのは困難」(2022年2月9日)

2歳児以上にマスク着用を推奨 保育現場からは反対の声「正しく着用させるのは困難」(2022年2月9日)

厚生労働省は保育所などにおける新型コロナウイルスの感染対策について、2歳以上の子どもはマスクの着用を推奨するという新たな方針を示しました。この方針について、保育所を運営する会社からは反対の声が上がっています。

 2月8日、厚生労働省はこれまで一律の着用を求めていなかった子どものマスクについて、感染拡大を受けて、2歳以上の子どもについては発育などにあわせて可能な範囲でマスクを着けるよう推奨するという新たな方針を示しました。

 (後藤茂之厚生労働大臣 2月8日)
 「可能な範囲で、子どもや保護者の意図に反して無理強いをすることのないように留意して、一時的にマスクの着用を推奨致します。2歳未満の子どもについてはマスク着用を推奨致しません」

 しかし、保育の現場からは反対の声が上がっています。全国で150を超える保育所を展開する「アートチャイルドケア」。運営する全ての園でこれまで通りマスク着用を『推奨しない方針』を改めて表明しました。

 (アートチャイルドケア 村田省三社長)
 「保育の現場というのをわかっておられないなと感じました。形だけはマスクを着けさせることは、ひょっとしたら3歳児以上ならばできるかもしれませんけれど、子どもたちが本当に意味を理解してマスクを着けられるわけではありません」

 子どもたちは鼻が出ていてもそのままだったり、マスクを触った手でおもちゃやほかの子どもを触ることなどが日常的にあるということです。それを保育士が常にチェックして正しくマスクを着用させることは非常に難しいといいます。

 さらにマスク着用による弊害もあるといいます。

 (アートチャイルドケア 村田省三社長)
 「医療顧問の小児科医とも議論したんですけれど、今の時期は鼻水が出たり嘔吐をしたりすることがある。マスクを着けることによって、それが非常に見にくくなる。子どもたちの体調管理の面でも、それを管理する保育士さんの活動の面でも、(マスクの着用は)非常にマイナスが多い。(Qマスクを着けることで高まる子どものリスクや保育士のケアの問題などがあるわけですね?)我々は運営事業者です。2000人の保育士さんがいらっしゃって、6000人以上の子どもたちを預かっている。その現場での実態というんですかね。我々としてはそちらをどうしても大事にせざるを得ない」

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