バイデン大統領の次男・ハンター氏作品「1枚約1100万円」…絵画の価格めぐり“騒然”(2023年4月11日)
6日、ニューヨークの画廊で、新進気鋭のアーティストが作品の展示を行った。しかし、1枚およそ1100万円の価格が波紋を広げている。
その理由は、作者にあるというのだが、サインを見ると「H.B」と書かれている。誰だか、分かるだろうか?
■「H.B」は…バイデン大統領の次男
アメリカ・ニューヨーク市にある画廊で、今月6日に開かれた展示会。タイトルは「抽象への架け橋」だ。
展示されている中で話題となっているこれら3つの作品には、それぞれおよそ1100万円の値段が付けられている。
ギャラリーのオーナー ジョルジュ・ベルジェ氏:「彼はアメリカの象徴です。良いことも、悪いことも、美しいことも。彼の作品には、それが表れているように思います」
実はこの作品の作者が今、注目されているという。その人物とは、バイデン大統領の次男、ハンター・バイデン氏だ。
ハンター・バイデン氏:「ジョー・バイデン、私の父。おめでとうございます」
弁護士で実業家でもあるハンター氏は、画家に転身し、バイデン大統領が就任した2021年の秋、51歳でプロとしてデビューを果たした。
ハンター・バイデン氏(ニューヨーク・タイムズ 2020年2月28日):「長い間、真剣にアートに取り組んできたが、世間一般には知られていなかった」
ハンター氏は7歳のころから趣味で作品を制作してきたが、これまで正式な美術教育は受けてこなかったという。
独学で絵を学んだハンター氏の抽象画には、金属や木など様々な素材が使われることもあるという。
■安全保障にとって「懸念となる接触」
画家としての道を歩むハンター氏。しかし、その一方で…。
下院監視・政府改革委員会 コーマー委員長:「ハンター・バイデン氏が、アメリカの安全保障にとって懸念となる接触を持っていた」
野党・共和党が主導権を握る下院は、ハンター氏が実業家時代にウクライナや中国の企業から多額の報酬を受け取ったとする疑惑の調査を進めていて、「これは大統領自身に対する調査だ」と追及する構えをみせている。
■「バイデンの名で値段」価格巡り騒動
ハンター氏の作品を巡る疑惑の詳細をみていく。
デイリーメールによると、おととし開催した初めての展示会では、ハンター氏の作品がおよそ1000万円~6700万円で売られていたという。
またニューヨークポストによると、この展示会では5枚の作品が少なくとも合わせて5000万円で売れたという。
この価格について、アメリカのフォックスニュースは「ピカソの作品より高い。法外な値段」、ロサンゼルスタイムズは「バイデンの名で値段が付いている」などと報じている。
また、CNNによると、ハンター氏とギャラリーの間で「作品の購入者に関する情報は秘匿する」という合意にホワイトハウスが関わったという。
この合意により、ハンター氏にも購入者が分からず、政府への影響を排除できるというものだという。
しかし、購入者に秘匿を強制していない。例えば、購入者が自ら買ったと言ってしまえば、影響力を排除できていないとも指摘されている。
こうしたなか、ギャラリー側は下院の監視・改革委員会の調査への協力を拒否していると、ニューヨーク・ポストが報じている。
さらにCNNによると、ギャラリー側はハンター氏の作品が、政治的影響力を買うために使われていることを否定したうえで、「政治家はもっと安い金額で買える」と話したという。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年4月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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