【新型コロナ5類へ】京都・伊根町の舟屋に観光客 人手不足解消へ「おてつたび」サービスを採用

【新型コロナ5類へ】京都・伊根町の舟屋に観光客 人手不足解消へ「おてつたび」サービスを採用

【新型コロナ5類へ】京都・伊根町の舟屋に観光客 人手不足解消へ「おてつたび」サービスを採用

 旅行需要の復活に伴い、地方の観光地も再び、課題に直面しています。舟屋で有名な京都府伊根町にも、GWで多くの観光客が訪れています。(取材・報告=坂梨記者)

 京都府伊根町からお伝えします。GW後半、2日目とあって、港は観光客でにぎわっています。

 みなさんのお目当ては、「伊根の舟屋」です。家が海に浮かんでいるように見える風光明媚な町並みが魅力です。

 実は伊根町には、コロナ前、1年間に人口の約190倍の観光客が来ていました。町の人に話を聞きますと、このGW期間はコロナ前とほぼ変わらないどころか、増えているように感じるという方もいました。

 みなさん、伊根町へはマイカーを利用して来られますが、駐車場は満車となっています。ネットの奥は小学校のグラウンドなのですが、GW期間中は、臨時駐車場として開放されています。昼過ぎには200台が駐車できるスペースは、ほぼ満車となっていました。

 きょう来ていた方に話を聞きますと、関東地方など遠方から来られる方が多いように感じました。

 東京からの観光客「東京から来ました。ゆったりのんびりのゴールデンウィークを過ごしにきました」

 関東からの観光客「インスタグラムの投稿で伊根の町が紹介されていて、景色がきれいだったので、気になって来ました」

 さて、来週月曜日(8日)に、新型コロナウイルスが5類に移行するわけですが、観光客が戻りつつある今、新たな課題が浮上しています。それが、人手不足です。

 もともと伊根町では過疎化が進行していたこともあり、コロナ禍で従業員を雇えないホテルもありました。こうした人手不足を解消するために、伊根町の飲食店などでは「おてつたび」というサービスを採用しています。

 「おてつたび」は“お手伝い”と“旅”をかけた造語で、旅行者がお店で接客などで働く代わりに、店側が寝る場所などを確保するというものです。

 伊根町の飲食店では、コロナ禍の人手不足を解消するために「おてつたび」を採用しました。

 「おてつたび」に応募した根本心音さん(21)「いま寮として舟屋に住ませてもらっているんですけど、朝に波の音が聞こえて、起きるのが、すごい良いなって。『おてつたび』は地域の人と関われるし、人の輪が広がるのが魅力かなって思います」

 「おてつたび」には、利用者に将来的な移住や定住を促すという狙いもあります。今後、観光業で重要なテーマとなってくるのが、「持続可能な観光」を実現できるかだと思います。

 コロナ禍からの回復ということから、さらに一歩進んで、観光業が、地方の慢性的な課題を解決できるような在り方が問われていると感じています。

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