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「何も市民に届かない」ロシア軍が掌握メリトポリの生活は(2022年4月9日)
ロシア軍が掌握している町では人々はどのような生活をしているのでしょうか?
ウクライナ南部のメリトポリ。
この町で生まれ育ったジャーナリスト、イエーニンさんに現在の様子を聞きました。
(メリトポリ在住のジャーナリスト イリヤ・イエーニンさん)
「今は落ち着いて射撃の音は聞こえません。たまにロシア軍の演習の音が聞こえますが、戦いはほぼ1カ月間ありません」
「インフラに関しては、大した変化はありません。足りないのは食品、薬品、仕事です。大きいスーパーはみんな閉店しました」
「市民市場はやっていますので、食品がないわけではありませんが値段は普段の2倍になっています」
地元のメディアではロシア側による人道支援の様子などが紹介されています。
(地元メディアより 物資を運んで来た人)
「チェチェン共和国首長の命令で人道支援物資を届けに来ました。パンを焼くための酵母も持ってきた、これを使ってパンを焼かせる。2日後には焼きたてのパン1万個ほどを配給できます」
(地元メディアより 物資を受け取った人)
「私たち年金受給者は苦しんでいます。これで生き延びることができます、ありがとう、ありがとう」
こうした中、イエーニンさんは寄付を募り、食料や医薬品を届けるボランティアを始めました。
(メリトポリ在住のジャーナリスト イリヤ・イエーニンさん)
「ロシア側は彼らの政策と世界観を押し付けようとしています。例えば人道支援の仕方も、彼らがトラックで支援を送って、直接トラックから市民に物資を配っています。ウクライナ側からの支援物資を入れることは禁止しています」
「私はロシア側からの人道支援を受け取っていませんが、受け取る人の気持ちは理解できます。魚や穀物など小さな箱でした。2回ぐらいしか配られていません」
「公式な医療品の提供については一度も聞いていません。市長が送ってくれた人道支援の薬品もどうなったのか・・・何も市民まで届いていません」
メリトポリがロシアに掌握されていることについて聞くと・・・
(メリトポリ在住のジャーナリスト イリヤ・イエーニンさん)
「ラジオ放送は完全にロシア語になっています。我々の文化を変えようというロシア側の意図はみんなわかっています」
「ロシア国旗は不愉快です。彼らがウクライナ国旗をおろしてロシア国旗を揚げたことが一番嫌です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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