訪中の林外務大臣 「建設的かつ安定的な関係」構築へ…拘束の日本人“早期解放”要求(2023年4月3日)
日本の外務大臣として、およそ3年3カ月ぶりに中国を訪問している林芳正外務大臣。2日、中国・外交トップの王毅政治局委員らと会談。拘束された日本人男性の早期解放を強く求めた。
■“約4時間”外相会談 解放は…中国「法に基づき処理」
3年3カ月ぶりとなった日本の外務大臣の中国訪問。2日午後、林大臣は中国の外交トップ・王毅政治局委員と会談を行った。
林大臣:「建設的で安定的な日中関係の構築という大きな方向性について、改めて一致していく。これは、極めて重要なことだと思います」
王毅政治局委員:「林外務大臣は、我々の古い友人でありますが、長年にわたり、中日友好の事業に携わってきました。これに対して評価したいと思います」
外務省によると、林大臣は先月、北京で拘束された日本人男性の早期解放を強く求めたという。
王毅氏との会談に先立って行われた、林大臣と秦剛外相との会談は、予定時間を大幅に超え、4時間近くに及んだ。
林大臣:「最近、北京で発生した新たな邦人拘束事案に抗議し、当該邦人の早期解放、これを含めて我が国の厳正な立場を強く申し入れました」
この会談でも、林大臣は日本人男性の解放を強く求めたが、中国側は「法に基づき処理する」と述べるにとどめた。
■李強首相“経済関係の重要性”…日本と協力強化狙いか
また、秦剛外相との会談後には、習近平国家主席に次ぐ、中国共産党のナンバー2・李強首相を表敬訪問した。
林大臣:「お目にかかれて光栄です」
李強首相:「こんにちは、歓迎します」
会談冒頭、林大臣は李強氏が先月の全人代で首相に選ばれたことを祝福。そのうえで、「建設的かつ安定的な関係」の構築のため、各レベルで緊密な意思疎通が必要だと強調した。
一方、李強首相からは、自身の経験談も交え、日中の経済関係の重要性について発言があったという。
アメリカとの対立などで経済が減速するなか、日本との協力を強化したいという中国側の狙いがあるとみられている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年4月3日放送分より)
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