【元ブリーダーの男逮捕】劣悪環境で犬100頭以上を飼育 動物愛護法違反の疑い

【元ブリーダーの男逮捕】劣悪環境で犬100頭以上を飼育 動物愛護法違反の疑い

【元ブリーダーの男逮捕】劣悪環境で犬100頭以上を飼育 動物愛護法違反の疑い

劣悪な環境で犬を飼育し虐待したとして、元ブリーダーの男が逮捕されました。飼っていた犬は100頭以上いて、適切に管理できない「多頭飼育崩壊」だったとみられています。

    ◇

逮捕前の2月、日本テレビのカメラが男の姿を捉えていました。

記者
「これから譲り渡すのでしょうか、犬を抱きかかえています」

男は、雨も降っていない中、フードをかぶり、犬を抱きかかえていました。犬を受け取りに来たとみられる女性の前に犬をゆっくりとおろし、背中のあたりをなでるようなしぐさも見られました。

犬販売会社「おがわん」の社長で元ブリーダーの尾川隆容疑者(46)が、27日に動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。

逮捕前の2月、尾川容疑者は日本テレビの取材に対し…

――この間、警察の強制捜査が入ったと思いますが、どんな飼育環境で飼育されていたのか?

尾川隆容疑者(46)
「…」

――動物愛護法に違反した認識があるか?

尾川隆容疑者(46)
「…」

一言も答えず、建物の細い隙間を通り去って行きました。

    ◇

警視庁によると、尾川隆容疑者は犬10頭を劣悪な環境で飼育し衰弱させ虐待した疑いなどがもたれています。飼っていたのは、国の天然記念物に指定されている甲斐犬(かいけん)や、しば犬100頭以上です。

警視庁が家宅捜索をしたところ、犬が立てないほど狭いケージで飼われ、ほかの犬から耳をかじられていたり、足が曲がったりしている犬を複数確認。数が増えすぎて適切に管理できない“多頭飼育崩壊”に陥っていたとみられています。

しかし、尾川容疑者は会社のホームページで「飼育放棄、崩壊はしていません。ご安心してください」と強調していました。

犬の赤ちゃんが生まれた動画をSNSに投稿し、たびたび“セール開催”のお知らせもしていました。去年までに約300頭を販売し、3000万円以上を売り上げたとみられています。

    ◇

尾川容疑者は去年10月にブリーダーを廃業し、その後は飼育していた犬の飼い主を探していたといいます。しかし、適切な飼育状況ではなかったとみられていて、警視庁が家宅捜索で10頭を押収した際には、すさまじい犬の鳴き声が響き渡りました。

近くの会社の従業員は次のように話しました。

――1匹鳴いちゃうとワンワンって

近くの会社の従業員
「それはあるね、ほえる。悪臭はする、夏はハンパない」
「そのはじからぱーっとよく出てくる、柵の間からね。たまたまうちの事務員が発見した時は、(逃げた犬が)ひかれちゃって」

犬の命に関わる悪質な飼育を続けていたという尾川容疑者。調べに対し「子犬の需要が大きく、半年から1年に1回交配させて繁殖していたが、売れずに増えてしまった」と容疑を認めているということです。
(2023年3月29日放送「news every.」より)

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