【スーダンの戦闘激化】滞在の日本人が恐怖を語る“子どもの歌声が泣き声に変わる”

【スーダンの戦闘激化】滞在の日本人が恐怖を語る“子どもの歌声が泣き声に変わる”

【スーダンの戦闘激化】滞在の日本人が恐怖を語る“子どもの歌声が泣き声に変わる”

アフリカのスーダンで軍と民兵組織の戦闘が続く中、浜田防衛相は、スーダンに滞在する日本人などを退避させるため、自衛隊機を周辺国のジブチに派遣し、待機するよう命じました。そのスーダンで15年以上、支援活動を行っている日本人が、緊迫する現地の状況を語りました。

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アフリカ北部スーダンの首都「ハルツーム」で撮影された映像には、大きな爆発があった後に銃声が聞こえ、機関砲のような音が記録されていました。停戦合意中の20日にかけても、激しい戦闘が続いているのです。

住民(18日)
「4日間眠れませんでした。子どもたちは非常に怖がっています」

現地に住む日本人も恐怖を語ります。

NPO法人ロシナンテス・川原尚行理事長(日本時間20日午後1時すぎ)
「籠城生活をしているんですけども、爆撃音に本当に恐怖を抱きながら」

今月15日以降、2021年のクーデターで実権を握った軍と、民兵組織RSFの間で激しさを増す戦闘。国連によると、これまでに少なくとも270人が死亡、2600人以上がけがをしたといいます。

たまたまスーダンを訪れていた旅行ブロガーが、現地の様子を撮影していました。

旅行ブロガー(16日)
「ほんの200メートル先で爆発がありました」

旅行ブロガー(17日)
「水のボトルは、今はこれ1本しか残っていません。あとは全部カラです」

水道が止まり、食料品なども不足しているといいます。17日には、男性が走って逃げ、茂みに身を隠す様子をカメラが捉えていました。

旅行ブロガー(17日)
「私たちが道路を渡ろうとすると、軍隊が銃を構えたので走って逃げました」

男性によると、兵士らによる略奪が始まっているといいます。

15年以上、スーダンで支援活動を行っている川原尚行さんも、身の危険を感じている1人です。

NPO法人ロシナンテス・川原尚行理事長
「私の住んでるところから見えるビルが空爆されたんですけども、そういった危険性もあるということで、今回は緊迫がすごく高まっている状況。(近所に住む)子どもの歌が静かになったら聞こえてくる。ただ、また爆撃の音とかが始まると、子どもの声が泣き声に変わっていく」

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政府によると、現地に滞在している大使館員を含めた約60人の日本人について、被害の報告はないということです。防衛省は準備が整い次第、日本人などを退避させるための輸送機や部隊を周辺国のジブチに出発させる予定です。また、20日にも先遣調査チーム5人をジブチに派遣するということです。

しかし、19日には、自国民を避難させるドイツ政府の計画が戦闘激化のため中止されたと伝えられるなど、厳しい状況となっています。
(2023年4月20日放送「news every.」より)

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