“受け取り拒否”にガックリもお客さんから“暖かい手紙” 和菓子店2代目店主の奮闘(2022年2月7日)
悲劇の和菓子店を救ったのは客からの温かい手紙でした。
紅谷三宅2代目・三宅正晃さん(30):「精神衛生上、やっぱりつらいところはあります。買えなかった人に対して、申し訳が立たない気持ちがありました」
人気店を襲った、ある悲劇。それは、なぜか幸せの始まりでした。
ここは、栃木県真岡市にある和菓子店「紅谷三宅」。
ショーケースに並ぶのは、なんとも可愛らしい動物をモチーフとした和菓子の数々。
月に2000個以上も売れる人気商品です。
50代女性:「新しいネコちゃんが出たっていうので、これは行かなくちゃ!と」
手掛けているのは、2代目店主の三宅正晃さん。
紅谷三宅2代目・三宅正晃さん:「動物が好きで幼いころから飼いたかったんですけど、食品衛生上、飼いにくいというのがあったので。ほんとなら飼いたいんですけどね」
このお店は、正晃さんの両親が33年前に始めました。
当初は、伝統的な和菓子だけを作っていましたが、正晃さんが一変させたといいます。
父・正さん(78):「最初は遊んでいるのかなと思ったのですが、それがなかなか皆さんに気に入って頂いて」
母・美智子さん(69):「昔なら考えられないですけどね。今だからやっぱり時代に乗ってやってくれて良かったなと」
正晃さんが作る新しい和菓子はSNSで評判に。3年前、ネット通販をスタート。これが、コロナ禍に功を奏しました。
紅谷三宅2代目・三宅正晃さん:「通販がなかったら危なかった。売り上げはもちろん下がったが、下がった分、全部通販分で吸収できた」
しかし、苦い経験もしました。
紅谷三宅2代目・三宅正晃さん:「(去年)クリスマスのお菓子を作ったんですけど、それが代金引換で受け取りが拒否されてしまった」
突然送り返されてきた和菓子。発注した人に理由を聞こうにも、連絡が取れなかったといいます。泣く泣く処分することに・・・。
紅谷三宅店主・三宅正晃さん(30)「買えなかった人に対して、申し訳が立たない気持ちがありました」
ところが翌日、思わぬことが。別の客から手紙が届いたのです。
客からの手紙:「いつもおいしいお菓子で幸せな気持ちにさせて頂き、ありがとうございます」
SNSで感謝の気持ちを示したところ、さらにうれしいことが。
妻・夏菜さん(28):「(客に)声を掛けられる回数がすごく増えて、『私は頑張っているの見てるからね』と」
今年、代引き決済はやめたものの、ネット通販は好調。バレンタイン向けの和菓子は即完売したといいます。
紅谷三宅2代目・三宅正晃さん:「受け取り拒否があったのもお客様ですけど、私たちを救ってくれたのもまたお客様。本当良いお客様に恵まれているなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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