【WBC】吉田の同点弾に吉田の恩師も興奮 劇的サヨナラに列島が歓喜の渦(2023年3月21日)

【WBC】吉田の同点弾に吉田の恩師も興奮 劇的サヨナラに列島が歓喜の渦(2023年3月21日)

【WBC】吉田の同点弾に吉田の恩師も興奮 劇的サヨナラに列島が歓喜の渦(2023年3月21日)

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝で9回裏の土壇場に飛び出した村上選手のサヨナラタイムリー。この逆転勝利に侍ジャパンの選手たちはグラウンドで喜びを爆発させました。そして「春分の日」の21日は各地でパブリックビューイングも行われ、歴史的勝利に列島中が歓喜に沸きました。

 アメリカ・マイアミの侍たちに遠く離れた日本から“声援”を送ったファンたち。その声が届いたのでしょう。漫画のような、すごい展開に日本中が熱狂しました。

 号外を受け取った人:「もう本当に涙が出てもう、すぐマイアミ行きたいですよね」「正直、言葉じゃ表せないんですけど、次も頑張ってほしいです。優勝してほしいです」

 日本中が一つになった準決勝のメキシコ戦。選手だけでなくファンもまた、一緒に戦っていました。

 先発のマウンドを託されたのは佐々木朗希(21)。佐々木の出身地、岩手県陸前高田市。壁には被災地からの熱いメッセージの寄せ書きが…。

 1回を3人で終わらせた佐々木。抜群の立ち上がりです。

 陸前高田市・佐々木拓市長:「陸前高田だけじゃなくて被災地とか日本全国を元気にしていると思うので、とっても素晴らしい投手だと思います。最高です」

 佐々木はその後も無失点を続けます。しかし、4回表にメキシコが3点を先制。

 7回表、日本に転機が訪れます。そして、この「源田の1ミリ」とも言われたチャレンジで流れが変わります。7回裏、日本の攻撃。吉田正尚(29)の一振りに日本中が沸きます。

 吉田選手の中学時代の恩師、鯖江ボーイズ・佐々木昭弘監督:「打ってはくれると思っていたけど、まさかのホームランですよね。チャンスで打つとは思っていたけど。中学時代から、吉田が打つと雰囲気が変わる」

 吉田が中学時代に所属していた福井県の鯖江ボーイズの佐々木監督も喜びが隠せません。

 鯖江ボーイズ・佐々木昭弘監督:「皆から信頼されるようなしっかりした性格。野球が好きで、練習でもそういう態度でチームを引っ張っていく。試合でも吉田選手のバットでチームを引っ張っていくのが当たり前の中学3年間でした。リーダータイプです。引っ張っていく感じ。口数は多くないですけど、バッティングとか野球(の実力)で引っ張っていく」

 そして、5-4で迎えた運命の9回裏。この日、これまで無安打だった村上の劇的なサヨナラタイムリーでチームを救いました。

 球史に刻まれる死闘。チームを鼓舞し続けた大谷翔平(28)。

 大谷翔平:「『本当にここからだぞ』っていう気持ちで塁にはいたので、後ろにつなげさえすればいけるという安心感があるので、いい形でつなげて良かった。(村上について)ファーストスイングから良い軌道で振れていたし、結果が出ずに苦しかったとは思うんですけど、必ず打ってくれると思って、いいスタートだけは切りたいと思っていた。こんなゲームができるのも人生のなかでそうあることではない。本当に楽しいゲームだった」

 吉田正尚:「追い込まれていたので何とか食らい付いていこうと思って、チェンジアップをその前に見られたので少し厳しいコースだったが、ボールの下にバットが入って切れずに良かったです」「(Q.メモリアルな一本?)でしょうね。しびれました。本当につないでくれて、重苦しい雰囲気はあったが最後は自分を信じて強い気持ちで打席に臨んだことは覚えています。(最終回は)もう最高で、周東が足も一番速いので絶対帰ってきてくれると思った」

 犠牲フライで食らい付いた山川穂高(31)は少し悔しい表情です。

 山川穂高:「当然HRが一番いい結果だと思うのでHR狙いましたけど、二遊間下がっていたし、外野フライで間違いなく1点なので、最低限という表現は好きではないが、HRという最高の結果を目指しにいって、打席の内容としてはよかった。ただ、個人としてはもうちょっと上がればHRだったので、まあまあいい」

 1点差を追い掛ける9回裏。

 ダルビッシュ有(36):「(Q.9回裏の雰囲気は?)暗い感じも終わる雰囲気でもなく初球、大谷君が打ってくれたのが大きかった」

 サヨナラのホームを踏んだ周東佑京(27)。

 周東佑京:「(Q.どんなことを大切にベースランニングを?)転ばないように。それだけです。打った瞬間超えると思ったので、勝ったと思った」

 死闘を終えた指揮官も少し興奮気味です。

 栗山英樹監督(61):「『野球すげぇな!』とやっている方も感動したし、見ている人も『野球すごいな』と思ってくれたらすごくうれしい」

 対するメキシコの指揮官。

 ヒル監督:「どちらも負けにはふさわしくなかったが、どちらかが負けなくてはいけない。勝利はつかめなかったがメキシコの名は世界に広がった」

 好守で魅せたアロザレーナは、SNSにこんな言葉を残しました。

 アロザレーナ選手:「神様、この大冒険をありがとう。僕の夢はここでは終わらない。まだ始まったばかり。もっと強くなって戻ってくる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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