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「57年間闘ってきた」姉弟で半世紀以上…袴田事件 東京高裁が再審認める 捜査関係者による“証拠ねつ造”の可能性にも言及【news23】|TBS NEWS DIG
「袴田事件」で死刑判決を受けた袴田巌さん(87)。姉・ひで子さん(90)とともに50年以上無罪を主張し続け、東京高裁が裁判のやり直しを認める決定を示しました。さらに証拠とされた5点の衣類について、高裁はねつ造である可能性にも言及しています。
袴田巌さんの姉・ひで子さん
「きょうはね、東京行ってくる。留守番しててよ」
袴田巌さん(87)と姉のひで子さん(90)。無実を訴え半世紀以上闘ってきた2人です。
57年前、現在の静岡市で起きた味噌製造会社の専務一家4人殺害事件。その犯人として死刑判決を受けたのが、ここで働いていた元ボクサーの袴田さんでした。
過酷な取り調べの末、一時的に自白したとされますが、その後一貫して無罪を主張。
2014年、静岡地裁が裁判のやりなおしを認め、袴田さんを釈放しましたが、東京高裁は再審を認めず。その後、最高裁が「審理が尽くされていない」として、東京高裁に差し戻していました。そして13日、東京高裁が再審を認める決定を示したのです。
精神的に不安定な袴田さんに代わって再審を請求しているひで子さんは…
袴田巌さんの姉・ひで子さん
「闘ってきた甲斐がありました。本当にありがとうございます」
犯人のものとされる5点の衣類について、東京高裁は、第三者が事件後に隠した疑いがあり、「第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる」と、証拠のねつ造の疑いにまで踏み込んでいます。
袴田巌さんの姉・ひで子さん
「57年間闘ってきました。袴田巌はきょうは来ておりませんが、本人には家へ帰ってからゆっくり話をするつもりです」
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