「光るメダカ」遺伝子組み換え 違法育成か 5人逮捕…“10万円”で販売のケースも(2023年3月9日)

「光るメダカ」遺伝子組み換え 違法育成か 5人逮捕…“10万円”で販売のケースも(2023年3月9日)

「光るメダカ」遺伝子組み換え 違法育成か 5人逮捕…“10万円”で販売のケースも(2023年3月9日)

 警視庁は、遺伝子を組み換えたメダカを飼育したり販売したりしたとして、業者や愛好家など5人を逮捕しました。

■「ロイヤルピングー」10万円で販売のケースも

 鮮やかな色をしたメダカ。電気を消すと、なんと光りました。

 この「光るメダカ」、自然界にはもちろん存在しませんが、およそ50人のメダカ愛好家の手に渡っていたといいます。なぜ、そんなことになったのでしょうか。

 堀切めだか・兵頭秀一代表:「法律に触れる形での飼育や販売をしている人がいるというのは、噂レベルで聞いていた。(SNSに)投稿していた人のメダカが、遺伝子組み換えメダカだろうとハッキリ分かるような。でも、本人はたぶん知らないでやっていたみたいな」

 こう話すのは、都内でメダカ専門店を経営する男性。愛好家の間では、ずいぶん前から「光るメダカ」が噂になっていたといいます。

 事件の発端は、2009年の東京工業大学。当時、大学院生だった男性が研究室から、発光遺伝子が組み込まれて赤く光るメダカの卵およそ30個を無断で持ち出したのです。当時は、メダカがブームになりつつある時でした。

 兵頭代表:「突然変異や掛け合わせによって日本中のヘビーなブリーダーたちが、自分のオリジナルのメダカを作ろう、そしてすてきな名前を付けようと。名前が“こじゃれて”いるかどうかも、人気に結構影響するんですよ」

 実際、このメダカには「ロイヤルピングー」という名前が付けられて、多くの人の手に渡り、10万円で販売されていたケースもあったということです。

■「誰も持っていない」逮捕の5人“容疑認める”

 しかし、去年、違法性に気付いた客が通報し、警視庁は8日、メダカ販売業者の男ら5人を遺伝子組み換え生物の育成などを規制するカルタヘナ法違反の疑い逮捕しました。

 増田富男容疑者ら5人:「今まで見たことのないきれいなメダカだった。誰も持っていないメダカだった」

 5人はいずれも容疑を認めています。

 環境省は「遺伝子組み換えの疑いのある個体を飼っている人は相談してほしい」と呼び掛けています。

(「グッド!モーニング」2023年3月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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