【独自】道頓堀ビル火災　空気が一気に入り爆発する“バックドラフト”で拡大か　消防隊員2人が殉職

【独自】道頓堀ビル火災　空気が一気に入り爆発する“バックドラフト”で拡大か　消防隊員2人が殉職

今年8月、大阪・道頓堀のビルで、消防隊員2人が亡くなった火災で、当時、密閉された空間に空気が一気に入り込んで爆発する、いわゆる“バックドラフト”と呼ばれる現象が起きたとみられることが分かりました。

　今年8月、大阪・ミナミの道頓堀川沿いにあるビル2棟が焼けた火災では、 消火活動にあたっていた消防隊員2人が亡くなりました。

　大阪市消防局は、大学教授などの有識者を交え、火災の原因や被害が大きくなった経緯などを検証していますが、当時、ビルの中では、“バックドラフト”と呼ばれる現象が起きたとみられることが関係者への取材で分かりました。

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　これは火災の実験映像です。“バックドラフト”とは、気密性の高い室内での火災で空気が少なくなり、いったん火が弱まった時に新たに新鮮な空気が入ると一気に爆発を起こす現象です。

　火災を巡っては、ビルの外壁に設置された看板広告をつたって、火が短時間で隣のビルまで燃え広がったとみられていて、大阪市消防局は今月中にも中間報告書を公表する予定です。

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（黒木キャスター）
改めてバックドラフト現象を見ていきます。

火災が発生した後、一度、酸素不足で炎の燃焼は衰えるのですが、新たに、例えば扉が開くなどして空気（酸素）が流入すると、爆発的に燃えて炎が噴き出す現象だということです。
バックドラフト現象の実験映像がコチラです。

まずこのように今、燃えています。その後、酸素不足で炎は小さくなっていきますが、

ただ、扉が開いて外部から空気（酸素）が入ると、爆発的に燃え広がる現象になります。

これだけ大きく燃えてしまった原因の一つに、バックドラフト現象があったのではないかということです。

専門家（元小田原市消防局本部　永山政広さん）に伺いました。
状況をご覧になっていないので、あくまで仮定の話になるのですが、

「バックドラフト現象は外壁が燃えている状況だと起きづらい。天井裏など火がくすぶっているところに何らかの原因で空気が入り込み、バックドラフトが起きたのでは」と分析されています。

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