最低気温-24.9℃ 富良野が“白銀世界”(2023年2月16日)

最低気温-24.9℃ 富良野が“白銀世界”(2023年2月16日)

最低気温-24.9℃ 富良野が“白銀世界”(2023年2月16日)

 16日朝は東京都心もマイナス0.7℃と氷点下の朝を迎えました。全国的に冷え込みが強まるなか、北海道の富良野市では最低気温がマイナス24.9℃に。一面、白銀の世界となりました。

 上空の寒気と放射冷却の影響で、全国的に冷え込みが強まった16日。北海道中富良野町では最低気温がマイナス24.9℃と厳しい寒さが続きました。

 夏には一面、紫のラベンダーが咲き誇る絶景が冬の間は見渡す限りの白銀の世界に変わっています。

 ファーム富田・小笠原義之さん:「今年(今シーズン)は雪が早くて12月に入ると豪雪となりました。雪の下にラベンダーがすぐ埋まるような季節に」

 知床半島から望むオホーツク海には再び流氷が戻り、16日朝になるとびっしり海を覆っていました。

 岸壁付近の流氷の上から見ると海にうねりが出ているため、まるで波消しブロックが動いているような不思議な光景となっています。

 最低気温が0℃未満となる冬日を観測したのは、全国で650地点、およそ7割。東京都心では今月1日以来、15日ぶりの冬日。

 出勤途中の男性:「4、5日前はすごく暖かかったので、それだけきのう、きょうの寒さが身に染みるというか、つらいな~って感じがします。懐も寒いですけどね」

 厳しい寒さに加え、各地に乾燥注意報が出るカラカラ天気となった16日、夜明け前から各地で激しい火災が相次ぎました。厳しい寒さの影響は、農作物にも及んでいます。

 鈴木農園・鈴木弘晃さん:「お分かりになりますかね。外の葉っぱを何枚取っていっても傷みが出て、全く出荷できないような白菜です」

 茨城県古河市の農家で育てている白菜が厳しい寒さの影響で大きな被害を受けているといいます。表面が赤茶色になっているのは、例年と同じ状態で問題ないのですが…。

 鈴木農園・鈴木弘晃さん:「こういったの(中身)が傷んでいて、一目瞭然ですよね。寒すぎる影響で、例年こういった株も出なくはないんですよ。ちょっと今年は出るのが早かったのと数が多い印象を受ける」

 こういった白菜が1割前後出ているといいます。

 鈴木農園・鈴木弘晃さん:「いくら剥いても中がとろけちゃっている。ここまでいくと商品価値がなくなってしまう」

 青森県では、大雪によるトラブルです。線路から雪をかき出す作業員が見られたのは弘前駅。15日から降り続いた雪の影響で奥羽本線などの一部区間が運休となりました。

 弘前市では、16日午前3時までの24時間で41センチの降雪が観測されました。人の背丈を超えるほどの雪に自宅前の雪かきだけでも重労働です。

 冷え込みが原因とみられる火事も起きています。15日、神戸市内の牧場にある牛舎1棟が全焼。飼育されている牛、10頭以上が死にました。警察によりますと、牛舎では牛の寒さ対策として一日中、電熱ヒーターを使用していて、その熱が原因で出火したか、もしくは漏電した可能性もあるとみて原因を調べています。

 火の手は各地で上がっています。大阪府八尾市では夜明け前の空に激しい炎と煙が噴き出しました。周囲で動いている人影と比較すると、かなり大きな炎が上がっているのが分かります。八尾市では、14日から乾燥注意報が出ていました。

 15日から乾燥注意報が出ていた埼玉県越谷市で午前5時ごろに撮影された火事の様子。3件ほど先に住んでいる撮影者は「風はほとんどなかったが、とても乾燥していた」と話しています。

 線路に面した建物から吹き出す煙。JR東日本によりますと、川崎市高津区のJR南武線・津田山駅近くの建物で火災がありました。この影響で南武線は、川崎・立川駅間の上下線の一部に列車の遅れが出ています。

 撮影者:「きなくさい煙のにおいがして。子どもと一緒に(電車に)乗っていて『くさいね』と言って、ドア開いたら煙がすごくて、降りてみたら燃えていた」

 17日も全国の広い範囲で空気が乾燥するとみられ、火の取り扱いには注意が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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