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イスラエル 政権の改革案に抗議「民主主義を救え!」10万人が集結(2023年2月14日)
イスラエルの国会が紛糾状態に。発端はネタニヤフ政権の司法制度改革案。自身が抱える汚職事件の裁判を有利にする狙いがあるのでは、との疑念が高まっています。
中東のイスラエルが揺れています。国旗を手に持ち、国を憂う市民たち…。13日、エルサレムにはおよそ10万人が集結。訴えたのは「SAVE DEMOCRACY」、民主主義を救え!です。
抗議活動に参加した人:「腐敗した政府に抗議するために集まりました。合法的な政府ですが、法を犯しています」
去年末、1年半ぶりに政権を奪還したネタニヤフ首相はイスラエル史上最も右寄りとされる新政権を発足。ほどなく打ち出したのが「司法制度改革」でした。その主な内容は、裁判官の任命について内閣により大きな権限を与えたり、最高裁判所の判断を議会が覆すことができたりと、民主主義の根幹である三権分立のうち、司法のチェック機能を低下させる改革案になっています。
政府の決定に対し司法が異を唱えることを防ぐ狙いがあるとみられていますが、現在、ネタニヤフ首相自身が汚職事件の被告人として係争中のため、自身の有罪判決を避けるために司法の力を弱めようとしているとの臆測がくすぶっています。
抗議活動に参加した人:「政府は独裁主義に向かっています」「子どもたちのため、国のために抗議しています」
三権分立が崩壊するとの危機感から国内各地で広がりを見せる抗議活動。「プライムミニスター」を文字った「クライムミニスター」や、「助けて!民主主義が犯罪者に誘拐される!」など、掲げられたメッセージも強烈です。
イスラエル、ネタニヤフ首相(73):「反対派の指導者の皆さん。国を無政府状態にすることはやめて下さい」
抗議デモが行われた13日、司法制度改革関連法案を巡って、委員会も大荒れとなりました。
憲法委員会:「恥を知れ!恥を知れ!」
野党議員が「恥を知れ」の大合唱。さらにテーブルを乗り越えて委員長に詰め寄ったり…机をたたきながら歌を歌って表決を妨害したり…と大混乱。数人の野党議員が退場させられるなか、与党は司法制度改革案を本会議に送ることを決めました。
平日の月曜日にもかかわらず、10万人が集まったとされる抗議活動。ネタニヤフ首相は司法制度改革を断行する姿勢を変えていません。
抗議活動に参加した人:「イスラエルの未来と国のあり方が問われています。民主的な政権になるのか、ファシスト政権になるのか」
イスラエルメディアの世論調査よると、司法制度改革の中止、または凍結を求める人は62%。審議継続の24%を大きく上回っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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