精神疾患の夫殺害の罪に問われた妻は無罪主張 検察側は「メールで殺害に感謝」指摘(2023年2月13日)

精神疾患の夫殺害の罪に問われた妻は無罪主張 検察側は「メールで殺害に感謝」指摘(2023年2月13日)

精神疾患の夫殺害の罪に問われた妻は無罪主張 検察側は「メールで殺害に感謝」指摘(2023年2月13日)

元医師の息子ら2人と共謀して、夫を殺害したとされる女の裁判員裁判が始まり、女は無罪を主張しました。

 起訴状によりますと、山本淳子被告(78)は2011年3月、息子の元医師・直樹被告(45)と、医師の大久保愉一被告(44)と共謀して、夫の靖さん(当時77)をなんらかの方法で殺害した罪に問われています。

 2月13日の初公判で淳子被告は「私は夫を殺していませんし、夫を殺すことを共謀したこともありません。私は無罪です」と起訴内容を否認しました。

 検察は冒頭陳述で「靖さんを【厄介払い】のため殺害しようと決意した。3人は悪意と殺意が明確なメールを通じて綿密に計画を練った。」と指摘、そのうえで「犯行後に淳子被告が直樹被告に送信したメールには、殺害を実行した大久保被告への感謝だけでなく、靖さんをもてあそぶ言動も確認された」などと述べました。

 これに対して弁護側は、「たしかに、精神疾患の靖さんの介護疲れに嫌悪感を抱き、『早く死んでほしい』と思ってはいたことは事実だ。ただそもそも大久保被告と淳子被告は直接やりとりしておらず、殺害計画の詳細すら知らなかった。靖さんが亡くなったとき、淳子被告はその場にもいなかった」などと反論。

 共謀は成立しないとして、無罪を主張しました。

 この事件の裁判をめぐっては、今月7日に息子の直樹被告が懲役13年の判決を言い渡されていて、淳子被告については3月7日に判決が、言い渡される予定です。

 また、直樹被告と大久保被告は、難病ALSの女性患者から依頼を受け、急性薬物中毒で死なせたとする嘱託殺人罪にも問われています。

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