「人から愛されて死にたいね」89歳で死去 石原慎太郎元都知事の歩み
「歴史の十字路に何度か自分の身をさらして立つことができた」
「太陽の季節」で文壇にデビューし、「太陽族」という流行語も生んだ石原慎太郎氏。弟の石原裕次郎さんを題材にした「弟」はミリオンセラーを記録しました。
1968年の参議院選挙に全国区で出馬し、史上初めて300万を超える大量得票で国政に進出。福田内閣で環境庁長官として初入閣。竹下内閣では運輸大臣として2回目の入閣を果たします。
1989年には自民党の総裁選挙に出馬しましたが、竹下派が推す海部俊樹氏に敗れました。そして議員在職25年の表彰を受ける演説の中で・・・
「さながら去勢された宦官の様な国家になり果てています。私は、今日この限りにおいて国会議員を辞職させて頂きます」
突然、議員辞職を表明し、作家生活に戻っていました。しかし・・・
「石原慎太郎、裕次郎の兄でございます」
1999年の東京都知事選挙に立候補。有力候補との戦いを制して当選を果たしました。
「みんなありがとう。都庁で会おうぜ」
▼ディーゼル車の排ガス規制、▼中小企業融資を目的とした新銀行東京の設立、▼そして東京オリンピックの招致など、国に先駆けた政策を次々と打ち出します。さらに・・・
「新しい憲法を作るという作業、改訂ではなしに行われるべき。つまり国会がそういう議決をすれば、この憲法を破棄できるわけであります」
持論の「自主憲法制定」に加えて「日本は軍事国家になるべきだ」などとタカ派的な主張を鮮明にする一方、数々の舌禍事件も引き起こしました。そして2012年には、都が、尖閣諸島を購入する計画を電撃発表。その直後・・・
「今日をもって東京都知事を辞職することにいたしました」
任期半ばで都知事を辞職し、新党結成を発表。日本維新の会に合流して橋下徹氏と全国を遊説するなど国政復帰を果たしましたが、2014年の総選挙で落選すると政界引退を表明しました。
「(心残りは)憲法の一字も変わらなかったこと。死ぬまでは言いたいことを言って、やりたいことをやって人から憎まれて死にたい」
ただ、翌年の春に旭日大綬章を受章した際には、こんな本音もこぼしました。
「人から愛されて死にたいね」
歯に衣着せぬ「慎太郎節」をもう聞くことはありません。(01日14:14)
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