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「詳細は明らかにできない」『巨額の防衛費』使い道の説明は…大転換“防衛政策”論戦(2023年2月2日)
政府が大きな転換を打ち出した防衛政策。その防衛力強化の内容をめぐり、国会で論戦が続いています。
納得できる説明は行われたのでしょうか。
自民党・麻生副総裁:「国会では連日、予算委員会が審議されております。『盛り上がらない』とか言ってる人がいっぱいいますけど、まともに流れているのを『盛り上がらない』は間違ってるんですよ」
“まともな政策の議論”。2日は、国内の防衛産業をめぐり、質問が出ました。
自民党・熊田衆院議員:「国内企業が、事業継続や新規の参入を望むように、力強く持続可能な防衛産業を構築していただかなければ」
浜田防衛大臣:「サプライチェーンの強じん化、サイバーセキュリティー強化。従来技術の維持・向上に関わる取り組み等、施策を講じていきたい」
歴史的な転換を行った防衛政策について「国会の場で正々堂々と議論する」としていた、岸田総理。今週問われたのは、敵のミサイル基地などを攻撃する『反撃能力』の運用です。
立憲民主党・玄葉衆院議員:「例えば爆撃機・無人機に対しても、反撃能力は当然、行使し得ると思って書いているのではないかと想像するんですが」
岸田総理:「爆撃機等のケースも“武力行使の3原則”に本当に合致するか、しっかり確認する。必要最低限のみならず、他に手段がない。こうした点も考えたうえで、使用する手段を考えていく」
ミサイル以外の戦闘機などが飛来した場合も、反撃能力の対象になり得るとの見解です。
立憲民主党・玄葉衆院議員「いくつかの分かりやすい例示を、細かくでなくとも出してもらえませんか」
岸田総理:「分かりやすい説明は大事。そのため、分かりやすい例を示すことは考えられる。しかし、より具体的な個別の事態について“この場合はこう”うんぬんまで示すことは、安全保障上考えられない」
5年間で43兆円という巨額の防衛費についても問われました。
立憲民主党・岡田幹事長:「トマホークですけど、5年間で一体何発買って、トータルいくらぐらいになるのか」
巡航ミサイルの『トマホーク』は、1発で1億円を超えるとされますが…。
浜田防衛大臣:「我が国の具体的な防衛能力を明らかにすることとなるため、お答えできないところであります」
立憲民主党・岡田幹事長:「その程度のことも言えないって、どういうことですか。トータルの費用を言えなければ、どうやって防衛費43兆円が正しいか検証できるんですか。最低限の説明って、私は絶対すべきだと思いますが、総理いかがですか」
岸田総理:「国民の皆さんに丁寧に説明をしなければならない。そのご指摘はその通りだと思います。ただ、具体的に何発等、その詳細まで明らかにすることは安全保障上、適切ではない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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