旭日小綬章を受章 オリビア・ニュートン=ジョンさん日本への思い
世界各地の街角の話題や最新ニュースをお伝えするキャッチ・ザ・ワールドです。去年の秋の叙勲で旭日小綬章を授与された歌手で俳優のオリビア・ニュートン=ジョンさん(73)が、JNNの単独インタビューに応じ、日本への想いや自らのがん撲滅運動などについて語りました。シドニー・飯島浩樹通信員の報告です。
オリビア・ニュートン=ジョンさん
「叙勲を本当に光栄に思います。日本は大好きな国で、日本の人々、食事、伝統、文化を愛しています」
イギリスで生まれ、幼い頃、オーストラリアに移り住んだオリビア・ニュートン=ジョンさん。1966年に歌手デビューし、「そよ風の誘惑」「フィジカル」などのヒット曲で数々の賞に輝き、俳優としてもジョン・トラボルタさんと主演した映画「グリース」が大ヒットするなど、世界的スターとなりました。
日本の音楽文化発展と良好な日豪関係の構築に貢献したとして、去年、秋の叙勲で旭日小綬章を受章。これまでコンサートなどで10回以上来日していますが、東日本大震災の被災地を訪れ特別公演も行いました。
Q.2015年に「Pray For Fukushima(福島のために祈る)」と題した復興ライブを行いましたが、被災地に行きそこでどう感じましたか?
「(震災後)最初の海外アーチストとして光栄にも招待されました。人々のエネルギー、お互い助け合う文化、本当に感動的な体験でした」
また、たまたま立ち寄ったお店で、福島の人々の優しさにも触れたと言います。
「その女性は、あなたのコンサートに行くので、ぜひお茶でもと言い、2階の彼女の美しい部屋に私たちを招き入れてくれたのです。とても優しく、素敵な体験でした」
去年10月、世界で1000万枚を売り上げた大ヒットアルバム「Physical」の40周年記念版を発売したオリビア・ニュートン=ジョンさん。
「私が?まだ踊ってるって?ノーノー!そんな時代は終わったわよ(笑)」
実は、およそ20年前に乳がんを発症、一旦回復したものの4年前に3度目の再発がわかり、ステージ4の転移性がんと診断されました。今は医療大麻を使った治療などを行う夫の助けなどもあって、痛みやがんの転移も抑えられていると言い、自らの経験からメルボルンにがんリサーチセンターを設立。検査の重要性の訴えや患者の支援活動を積極的に行っています。
「私のセンターの患者さんや関係の方々から、多くの感謝の手紙をいただきました。コロナ禍の直前、実際に患者さんに会い、そこで私が夢に描いていた以上の体験をすることができたのです」
多くの人々のがん克服が自らの夢だと語るオリビア・ニュートン=ジョンさん。最後に、日本のファンにメッセージを送ってくれました。
「長年のサポートを感謝します。いつかまた日本に行けることを願っています。ありがとう」
(30日04:24)
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