新学期早々“学級閉鎖”相次ぐ「登校1日のみ」 原因は…インフル&コロナ“同時流行”(2023年1月12日)
新学期が始まって早々、各地で学級閉鎖が起きています。その原因として指摘されているのが、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行です。
■新型コロナで“学級閉鎖”「30人中7人が休み」
学級閉鎖になった子どもの母:「(3学期は)1日しか行っていない。ちゃんと学校には」
こう語ったのは、小学2年の娘を持つ母親です。
6日に始まったばかりの3学期。ところが、連休明けの10日夕方に、新型コロナによる学級閉鎖が決まったというのです。
学級閉鎖になった子どもの母:「本人に聞いたら、(約30人中)7人がお休みをしていると言っていました」
午前中はオンライン授業が行われますが、午後はなし。そのため、仕事を休んで子どもの面倒を見ることになりました。
学級閉鎖になった子どもの母:「年末年始で休みが4~5日間くらいあったので。その間の仕事のたまった分を一気にやらないといけない時期だったので。痛いなという気持ちは強いですね」
■インフル 年末から増え…年明け「10倍以上」
こうした新学期早々の学級閉鎖は今、各地で起きています。
SNSの声:「他のクラスが金曜まで学級閉鎖」「学級閉鎖で模試がなくなりました」
その原因として、医師が指摘するのが…。
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「『インフルエンザ』+『新型コロナ』の同時流行により学級閉鎖。もしくは、それに近い形の複数の大人数の感染者が出ている」
この病院では、年末から徐々にインフルエンザの感染者が増え出したといいます。
伊藤院長:「(去年)12月の終わりになって徐々に出始めて、1月になったら急速に増えた。そうすると大体、10人~20人に1人は、インフルエンザの患者さんがいる。これを考えると、少なく見積もっても10倍以上にはなってる」
■7歳児“同時感染” 医師も驚き「ほとんどない」
元日から診察を始めていたこの病院では、こんなケースもありました。
伊藤院長:「どんな症状がいつから?」
子ども:「大体、きのうの朝から…」
伊藤院長:「きのう大みそかの朝から…」
子どもの母:「熱が出てまして。急にガンと熱が上がって、のども痛くなって」
今年最初の患者は7歳の男の子。大みそかに41.7℃の高熱が出たといいます。
伊藤院長は男の子を診察したうえで、新型コロナとインフルエンザの検査をしました。すると…。
伊藤院長:「インフルエンザAでした。赤のラインがAのところに出ている」
男の子はインフルエンザに感染していることが判明。さらに、2日後に届いた新型コロナのPCR検査の結果も出ました。
伊藤院長:「1日にインフルエンザAの陽性だったけど、その時に新型コロナのPCRも提出しましたね」
子どもの母:「はい」
伊藤院長:「その結果が届いているんですけども。新型コロナのPCRも陽性だった」
伊藤院長:「驚きました、やっぱり。今でも驚きますね、やっぱり。同時感染って、ほとんどないわけです」
■インフル急増の理由 医師「免疫力の低下」
一方で、同じ家庭内で家族がバラバラに感染する場合もあります。
診察を受けに来た母親が新型コロナに、子ども2人がインフルエンザにかかっていたケースがあったといいます。
伊藤院長:「必ずしも家族の中でも、単一のウイルスに感染しているとは限らない。診断がつくまでは、お互いに感染しないような対策を取るのが理想」
今年に入り急増しているというインフルエンザ。原因は何なのでしょうか?
伊藤院長:「ここ2年以上、インフルエンザが、ほとんど日本でははやっていませんでした。従って、インフルエンザに対する第一防御の免疫力というものが落ちていて、インフルエンザにかかりやすい状況になっていた可能性がある」
(「グッド!モーニング」2023年1月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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