島根唯一の百貨店 65年の歴史に幕 「百貨店ゼロ県」ことし4県に【スーパーJチャンネル】(2024年1月14日)

島根唯一の百貨店 65年の歴史に幕 「百貨店ゼロ県」ことし4県に【スーパーJチャンネル】(2024年1月14日)

島根唯一の百貨店 65年の歴史に幕 「百貨店ゼロ県」ことし4県に【スーパーJチャンネル】(2024年1月14日)

 島根県で唯一の百貨店「一畑百貨店」が14日、65年の歴史に幕を閉じます。今年は駅前のデパートの閉店が相次ぎますが、駅前の風景はどのように変わっていくのでしょうか。

■島根唯一の百貨店 65年の歴史に幕

 14日、多くの人が詰め掛けていたのは、島根県松江駅前のシンボル「一畑百貨店」。島根県唯一の百貨店で、半世紀以上の長きにわたって市民生活を支えてきたデパートです。

来店客
「私きょう誕生日なんです。余計、感慨深いものがあって…すごく残念です」
「65年間愛された百貨店。感謝の気持ちを伝えようと店に来た」

 14日、すべての営業を終了し閉店する一畑百貨店。1958年に開店し、日常の買い物、各企画展なども開催され、2002年には売上が100億円を超え、地域経済の成長をリードしてきました。

 店のスタッフは…。

店員
「きょうはもうすがすがしい気持ちで。お客と色々会話して楽しかったので」

 客やスタッフの人生とともにあったデパート。しかし、時代の移り変わりとともに、消費を取り巻く環境は変化。

一畑百貨店 錦織要社長
「家族の思い出とか絆とか一畑百貨店を通して作っていただいていることに、この上ない喜びを感じている」

■「百貨店ゼロ県」ことし4県に

 全国の百貨店の数は2008年に280店ありましたが、去年11月末時点で180店と、およそ3分の1が閉店しています。山形の「大沼山形本店」、徳島の「そごう徳島店」、岐阜の「岐阜高島屋」など、百貨店が一つもない「百貨店ゼロ県」は4県に…。全国でなぜ、百貨店の閉店が相次いでいるのでしょうか。

消費経済アナリスト 渡辺広明氏
「ショッピングモールができて、駅前の百貨店よりもショッピングモールの方が品ぞろえが多い。(ショッピングモールに)誘客された。インターネット通販がこの数年で出てきて、(ネット通販で)買い物する人が多くなったので百貨店は存在感を失っていった」

■駅前デパート相次ぐ閉店 今後は

 一方で、駅周辺の再開発で新たに開業する商業施設も。JR長崎駅周辺に開業予定の「長崎スタジアムシティ」。サッカーJ2の専用スタジアムと、バスケットボールB1のアリーナ。そして商業施設やホテルなどもあり、音楽コンサートも楽しめる通販大手「ジャパネット」による地域創生型商業施設です。

 東京都内でも。来月1日開業する「豊洲千客万来」では、24時間東京湾を望める露天風呂や、豊洲市場の隣の立地を生かした飲食店などを楽しむことができます。

通行人
「外国人もたくさん来ると思うし、これから経済も回っていくと思うのでとても良い」

 今後、「駅前」はどう変化していくのでしょうか。

消費経済アナリスト 渡辺広明氏
「集客が確実に見込める所以外は百貨店が出店していかないか、継続していかない。大都市圏に関しては駅前ターミナルなど、確実に顧客の利便性があって行きやすい所、それ以外の所に関しては例えば温浴施設やスポーツ施設とか、(集客施設と)連動することによって集客するという形の2つに分かれていくのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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