「選挙で不正あった」米国と重なる“議会襲撃”『ブラジルのトランプ』支持者ら暴動(2023年1月9日)

「選挙で不正あった」米国と重なる“議会襲撃”『ブラジルのトランプ』支持者ら暴動(2023年1月9日)

「選挙で不正あった」米国と重なる“議会襲撃”『ブラジルのトランプ』支持者ら暴動(2023年1月9日)

ブラジルで8日、ボルソナロ前大統領の支持者が集まり、議会や大統領府などを襲撃しました。
ブラジル大統領府・広報局長:「すべて壊されました。カオスです」

ボルソナロ前大統領の支持者が集結した広場。大統領府と議会、最高裁に囲まれ、“三権広場”と呼ばれています。まさに、行政、立法、司法という民主主義の根幹に対する攻撃です。

集まった支持者は、約5000人とされています。彼らが訴えていたのは、ボルソナロ氏が敗北した去年の大統領選の結果をひっくり返すことでした。
デモ参加者:「この選挙は民主的に行われていない。不正行為があったんだ」

ボルソナロ前大統領といえば、『ブラジルのトランプ』とも呼ばれ、何かと物議をかもしてきた人物です。そんな前大統領の支持者が、議会などを襲撃したとなれば、思い起こされるのは、2年前。大統領選での敗北を認めないトランプ氏の支持者が議会を襲撃した事件。トランプ氏と支持者は、選挙に不正があったという陰謀論を主張していました。

去年行われたブラジルの大統領選でも似たような展開をたどりました。現職で右派のボルソナロ氏と、かつて8年間大統領を務めた左派のルラ氏の争い。決選投票の末、国民に選ばれたのはルラ氏でした。しかし、ボルソナロ氏は、選挙戦中から電子投票に不正があると陰謀論を匂わせてきました。結果が出たあとも、ボルソナロ氏は敗北を認めず、支持者たちは各地で抗議活動。暴動に発展する事態となっていました。

そして、今月1日に行われたルラ大統領の就任式。通常、この懸章を肩にかけるのは、前大統領の役目ですが、ボルソナロ氏の姿はアメリカ・フロリア州にありました。
ルラ大統領:「憎しみを込めたスピーチやフェイクニュース。たくさんの嘘で壊れた絆を再び結びなおすときです」

新大統領の就任から1週間で起きた政府施設への襲撃。治安部隊との衝突の末、300人が逮捕されました。

洪水現場の視察で首都を離れていたルラ大統領は、こう述べました。
ルラ大統領:「我々は資金提供者やブラジリアで暴動を起こした者たちを特定します。このような無責任で非民主主義的な行為を犯したファシストや狂信者を法律にのっとって罰します」

ボルソナロ氏がコメントを出したのは、現地の夜9時を過ぎてからでした。
ボルソナロ前大統領のツイッター:「平和的で合法的なデモは、民主主義の一部だ。しかし、今回、起きたような公共施設の略奪や侵入は、2013年と2017年に左派が起こしたものと同様に法を逸脱している」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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