振り袖に“墨汁”式典で被害「祖母に見せられない」被害者語る無念(2023年1月9日)
北九州市で行われた「二十歳の記念式典」で、振り袖に墨汁のようなものを掛けられる被害が相次ぎました。被害に遭った女性は「着物姿をおばあちゃんに見せられなかった」と話しています。
とにかく派手な衣装で式典に参加することで知られるのが北九州です。
男性:「朝3時に起きて、これして(髪形)して袴(はかま)着て、もうバチバチっすね」「二十歳の目標は仕事、一生懸命頑張って立派な職人になることです」
様々な抱負や目標を持った人たちが集う特別な一日。そのハレの日に暗い影を落とす悪質な事件が相次いでいました。
被害に遭った女性:「自宅に帰る際にモノレールの所で切符を買っていて、その際に振袖の裾の方に黒い染みみたいな汚れが付いていて、え?っと思って気付いたら足にも付いていた」
帯の下に染みが付いて黒い液体の跡が流れ落ち、足袋や履物にまで続いています。
被害に遭った女性:「もしかしたら背中にも付いているかもしれないと思って見てもらったら、背中に墨汁が掛けられたような跡が付いていました。借りていた着物だったので、染み抜き代とかどうしようという気持ち。頭が真っ白になった」
女性はこの日のために、おととしの秋から試着をして着物や帯を決めていました。
被害に遭った女性:「会場を出た後におばあちゃんに会いに行く予定だったんですけど、その前に気付いたので、もうこのままおばあちゃんにも会いに行けないと思って。すごく楽しみにしていたと思うので、申し訳ない気持ちでいっぱいでした」
レンタル費用は30万円ほどで、クリーニング代などがどうなるかは、まだ分からないといいます。
被害に遭った女性:「家族と撮る写真は会場から帰ってからだったので、もうショックで顔が落ち込んでいるような写真しか撮れなくて、犯人に対して何でそんなことしたのって思いますし、むかつきます」
警察によりますと、同様の被害は5件確認されています。被害者は全員女性で、器物損壊の容疑で捜査が進められています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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