ロシア“停戦”も各地攻撃…首都キーウの今は?(2023年1月7日)
プーチン大統領は、日本時間の6日午後6時から8日午前6時までの36時間、停戦するように軍に命じました。実際、戦地の状況はどうだったのでしょうか。
高島)
ここからはキーウに住むパルホメンコ・ボグダンさんに現在のキーウの状況を伝えてもらいます。ボグダンさん、よろしくお願いします。
ボグダンさん)
よろしくお願いします。
高島)
ロシア側が停戦をするといった時間から27時間以上経過したわけですけれども、今はどういった状況でしょうか。
ボグダン)
キーウは今のところ落ち着いています。ただ、昨日はお昼に2時間ほどの警報が鳴りました。ヘルソン、バフムト、ドネツクの地域などでは今も攻撃が続いているというふうに報道がなされていて、非常に緊張感が続いているような状況でございます。
高島)
年末年始も攻撃が続いていて心が休まる時間がなかったと思いますけれども、市民の皆さんからはどんな声が聞かれていますか。
ボグダンさん)
年末31日、1日、2日の3日間は緊張が続きましたので少しほっとしているものの、いつミサイル攻撃がまた再開されるか、ドローン攻撃が再開されるか分からない状況ですので、非常に内心ほっと出来ないような気持ちで過ごしています。
高島)
ロシアのこの一方的な停戦の宣言ですけれども、ウクライナの皆さんはどのように受け止めているんでしょうか。
ボグダンさん)
全面戦争が始まる以前もウクライナは8年間ドンバス地方での戦争を経験しています。その際も何度もこういう停戦というのは言われてきたんですけども、その際も攻撃をロシアが止めたことはありませんでした。ですので、今回も停戦のことをあまり考えずにいつもどおり過ごしている。危機感を持って過ごしているような状況でございます。
板倉)
先ほど、ボグダンさんのお話の中にもありましたけれども、ルハンシク州やドネツク州では、この停戦中でも攻撃が続いている。キーウでも伝えられている情報では、やはり東部中心に停戦中でも攻撃があったということですか。
ボグダンさん)
はい、ロシアが保有するミサイルの数、ドローンの数が少なくなっているみたいで、そういうこともあって、大砲で攻撃できる東部らへんの攻撃が中心になっているのではないかなというふうに予想されています。
高島)
大変心配な状況が続いていますけれども、柳澤さんはどういった点に注目されていますか。
柳澤)
アメリカがウクライナに供与することになった歩兵戦闘車「ブラッドレー」。これに注目しているんですが、非常に軌道性があって、対戦車ミサイルも発射できる「戦車キラー」と言われている。ウクライナは以前からこれを供与してほしいと言ってきたんですけども、非常に攻撃性が強いんでアメリカは慎重だったんですが、ここに来て、来月ロシアがキーウにまた攻撃を仕掛けるのではないかなっていうことがあって、アメリカも供与に踏み切ったようなんですが、こういった動きはウクライナの人たちはどういうふうに受け止めているんでしょうねボグダンさん。
ボグダンさん)
非常に感謝しております。ただ一方で、実際にいつ、この兵器が供給されるのか、そして「数」というのを我々は非常に気にしているポイントです。今までも供給されると言われながら、供給された数が非常に少なかったり、供給されるタイミングが非常に遅かったりしていますので、まだまだ安心できるような状況ではないのがウクライナ国民の本音かなというふうに感じます。
高島)
分かりました。そういったところもしっかり見届けていく必要がありますね。ボグダンさん、大変な状況の中ありがとうございました。
サタデーステーション 1月7日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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