「硬貨手数料」導入で・・・どう?“独自両替”サービスも注目(2022年1月26日)
「ゆうちょ銀行」でも硬貨に対して手数料がかかるようになり、新たな両替サービスが注目されています。
■“駆け込み両替”でATM故障
ウーバー配達員が23日に投稿:「大量硬貨・・・。約1800円分、銀行が硬貨手数料取るから、こんなことになるんよ・・・」
現役のウーバー配達員が、3日前の23日に投稿したツイートです。支払いがすべて硬貨だったと嘆いています。
ウーバー配達員:「年明けから(硬貨での支払いが)一気に増えました。ちょっと異常な枚数あったんで、びっくりしたんですが。こちらも手数料かかるので、ちょっと痛い」
ゆうちょ銀行が、大手都市銀行同様に、硬貨を取り扱う手数料の導入を始めたのが、今月17日。前日には、こんなトラブルもありました。
ATMが使えなかった女性:「1個ぐらい空いているのが、普通じゃないかと思う。何も説明もないので、自分で判断するしかないから。とぼとぼ、家に帰った記憶があります」
手数料がかかる直前の“駆け込み”で、多くの人が大量の硬貨を預け入れたため、4台あったATMすべてが故障したということです。
■1円玉だけで1000枚 どうすれば・・・
この男性は、重さ11キロまで貯めた、“巨大スカイツリー貯金箱”の中身をどうすべきか、考えを巡らせていました。
男性:「そのまま預けても、手数料で引かれたら、ちょっと残念かなと思います」
中には、紙幣と硬貨でおよそ3309枚、合わせて22万2464円が入っていました。このうち、1114枚入っていた1円玉をすべて預けた場合、手数料が1650円かかり、“赤字”となります。
男性:「(硬貨は)預けようという気はなくなりますね。ここまで来るのに、15、16年かかりました。満タンになるまでに、手数料の勝手も変わっていたら、ありがたい」
男性は、銀行が手数料を設けることに理解を示しつつも、硬貨については、貯金箱に戻して、今後もためていくといいます。
■神社の“さい銭”・・・どうする?
さい銭で大量の硬貨が集まる神社では・・・。
参拝客:「ご縁ご縁でありますようにってことで10円です」
玉敷神社・宮内由紀子宮司:「毎日、おさい銭箱からおさい銭を回収しております」
毎日のさい銭に加え、正月に集まった、およそ3万枚のさい銭の仕分け作業に追われていました。硬貨の両替については・・・。
玉敷神社・宮内由紀子宮司:「手数料取られないように、今ですと、100枚ずつ。ATMに100枚放り込んで、入金作業をしています」
手数料がかからない枚数に制限して入金。また、地元のコンビニと提携して両替し合うなど、独自の対策を取っていました。
玉敷神社・宮内由紀子宮司:「業種によっては、もう少し緩和して頂きたいというのが、切実な願いでございます」
■銀行両替より“お得”サービス
一方、硬貨を使ったこんなサービスも注目されています。
ショッピングモールに設置されたのは、硬貨を回収する機械。硬貨を投入すると引換券が発行され、店舗で商品を購入することができるほか、紙幣への交換も可能です。
袋いっぱいの硬貨を持参した女性は、次のように話します。
利用者:「貯金箱に細かいの入れてて、子どもたちも細かいの使わないので、たまって」
1円硬貨や10円硬貨を中心に、日々の生活で余った硬貨を家族で“貯金”していたといいます。その数、971枚。4859円にも上りました。
9.9%の手数料、481円はかかりましたが、“硬貨の枚数が多かった”今回のケースは、銀行で両替する場合と比べて、619円安くなる計算になります。
利用客:「4378円。全然こっちのほうが安く手数料は済むと思うんで。あと、待ち時間がないので、いいですね。(家族の)誰も知らないです、こんだけたまってるのは」
手数料がかからなかったことで“最後の砦”とされてきたゆうちょ銀行でも導入が始まり、利用者も増え始めているといいます。
コインスター日本総代理店・宇佐美航さん:「お気軽に、月に一回くらい、ちょっとたまっちゃったものを(買い物の)ついでだから、持って行こうぐらいな感じの頻度で、使って頂けるようになれば、うれしいなと考えております」
(「グッド!モーニング」2022年1月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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