アルゼンチン W杯凱旋パレードで首都に500万人集結か 混乱でパレード中止に(2022年12月21日)

アルゼンチン W杯凱旋パレードで首都に500万人集結か 混乱でパレード中止に(2022年12月21日)

アルゼンチン W杯凱旋パレードで首都に500万人集結か 混乱でパレード中止に(2022年12月21日)

 ワールドカップで優勝したアルゼンチン代表の凱旋(がいせん)パレードでブエノスアイレスの広場は、無数のファンで埋め尽くされました。一方、現場ではトラブルも相次いでいて、選手らが乗ったバスに飛び乗ろうとしたファンが転落するなどしたためパレードが中断する事態に見舞われました。

 屋根のない2階建てのオープントップバスに乗った選手たち。36年ぶりの優勝を祝うパレードが行われ、地元テレビ局が生中継で伝えました。

 地元放送局:「選手があいさつをしています。シャツを投げています。世界チャンピオンの選手たちが群衆の中を進んでいきます」

 実は選手たち、帰国してからパレードするのはこれが2回目。1回目のパレードが行われたのは、およそ9時間前の20日午前3時すぎのこと。帰国した直後、空港からアルゼンチンサッカー協会の施設まで、まだ夜が明けていない早朝に行われました。

 メッシ選手、自身のインスタグラムにこんな写真を投稿。ワールドカップ5度目の挑戦でついに手にしたトロフィーと添い寝しています。

 午前11時半すぎから始まった2回目のパレード。首都ブエノスアイレスのこの日の最高気温は31℃。炎天下での凱旋パレードは、アルゼンチンサッカー協会の練習施設からブエノスアイレス中心部まで、およそ30キロに及ぶ道のりです。このパレード、当初は物々しい数の警察官で選手が乗ったバスを警備していましたが、徐々に収拾がつかない事態へと発展。選手を一目見たいという思いの強さからなのか、歩道橋の柵の上に登ったり道路標識の上に登ったりと“命懸け”の様相です。

 この日は、優勝を祝って国民の祝日となったため、大勢の人がパレードに詰めかけ、いつしか選手の乗ったバスは群衆に囲まれてしまいました。

 地元放送局:「これは私の予想をはるかに超えています。著名な医師は『暑さと群衆に気を付けるように』と注意喚起しています。暑さで倒れても救急車が通れません」

 そんななか、危険な行動に出る熱狂的なファンが現れました。橋の上から飛び降りる男性、もう一人の男性は失敗しバスから転落しました。

 地元放送局:「ファンが橋から飛び降りました。1人はバスの中に、1人はバスの後ろに落ちました。大変なことになっています。こんなことは見たことありません。大事に至らなければ良いのですが」

 一方、パレードのゴール地点、ブエノスアイレスのシンボル・オベリスク周辺も、大勢の人たちで身動きがとれない状態に。信号機に登って揺らすなど、選手たちを待ちきれない様子です。

 街の人:「きのう騒いで地面で寝起きしてきょうも騒いでいます。本当にすごいことです」

 地元メディアによると、パレードに集まった市民の数は400万人とも500万人とも…。この事態を受け、警察当局は安全上の理由からバスでのパレードを中止。選手たちはヘリコプターに乗り換えて予定されていたルートの上空を飛ぶ凱旋飛行になりました。

 地元放送局:「メッシ率いるアルゼンチン代表がヘリコプターで上空を通っていきます」

 諦めきれないファンはメッシ選手の自宅に集まり、騒ぎに。

 共に祝う人あれば、1人天に祈りをささげる人もあり、それぞれ思い思いの表現で優勝を祝った一日でしたが、夜になると、状況が一転。一部市民が暴徒化。ガレージを壊して、店内から品物を盗み出す姿も。駆け付けた治安部隊と小競り合いとなる場面もあり、地元メディアによると、少なくとも14人が拘束されたということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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