VRで交通安全シミュレーション!「夜の暗い道」や「交通量の多い道」の横断を体験(2022年7月5日)
仮想現実(VR)で横断のシミュレーションができる「ひみつ道具」が、兵庫県で開かれた交通安全教室で登場しました。
今年6月に兵庫県加東市の「兵庫県立嬉野台生涯教育センター」で開かれた交通安全教室。60歳以上の約20人が参加しました。
(参加者らに話す警察官)
「自宅から半径500m以内で事故に遭われている方が非常に多い」
座学の授業の後に登場したのは…、その名も『わた郎君』です。仮想現実(VR)で道路の横断をシミュレーションできる兵庫県警の“ひみつ道具”です。
VRゴーグルをつけると、目の前には道路の映像が広がります。夜の暗い道や夕暮れ時の交通量の多い道など、さまざまなシチュエーションを試すことができ、時には遠くから声を掛けられているパターンなど難易度をあげることもできます。
シミュレーションのあとには、ドライバーから見た映像のほか、上から見下ろした映像のリプレイもできます。今年5月に導入したばかりですが、『わた郎君』の体験は「横断の仕方を復習しやすい」と参加者には好評です。
(『わた郎君』を体験した人)
「体験するとね、もうちょっと気をつけなあかんなという印象が一番強いですね」
「もう見えているつもりだったのが結局は見えていないというのが、他の方のを見てもよく分かりました。楽しいというか気づきのほうが多くて、よかったと思います」
一方、兵庫県明石市。車通りの多い道に信号機のない横断歩道があります。ここを渡ろうとする人が、ポールにあるスイッチを押すと、上部でオレンジの光がピカピカと点灯。車が止まり、歩行者が渡っていきます。西日本で初めて設置されたこの装置。名前は『ぴかっとわたるくん』です。
この横断歩道では去年11月、中学生が重傷を負う事故が起きました。近く、この横断歩道はより安全な位置に移る予定ですが、それまでの間、信号機以外の方法で歩行者を守ろうと明石市が設置を決めました。
(近隣の住民)
「安心して渡りやすいですね。光っていると(ドライバーが)意識して止まってくれるように思いますね」
(明石市都市局 担当課長・中川優さん)
「利用(率)が上がるほうが、それだけこういうものがあるというのを皆さんにも知っていただけるので、どんどん皆さんに使っていってほしいなというのは明石市の思いとしてあります」
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