自転車ヘルメット「努力義務」 来年4月から“年齢問わず”…拡大の理由「致死率」(2022年12月21日)

自転車ヘルメット「努力義務」 来年4月から“年齢問わず”…拡大の理由「致死率」(2022年12月21日)

自転車ヘルメット「努力義務」 来年4月から“年齢問わず”…拡大の理由「致死率」(2022年12月21日)

 自転車の事故が全国で相次ぐなか、来年4月から自転車に乗るすべての人に、ヘルメット着用が「努力義務」になりました。

■SNSでは「勇気いる」「強くすすめる」

 サイクルプラザ イワサキ店主:「こちらが、ヘルメットを売っている所になります」

 東京・葛飾区のサイクルショップ。店内の片隅に並ぶのは、子ども向けのヘルメットです。

 店主:「このタイプ(の自転車)は子どもを乗せる自転車だが、こういうのは、子ども台を付けて、子どもにヘルメットをかぶせる人が多いが、このような自転車は、ヘルメットをかぶる人は、ほとんどいないと思う」

 これまで、自転車のヘルメット着用は、13歳未満に対する保護者の努力義務でした。

 しかし、来年4月からは、自転車に乗る人「すべて」が、「ヘルメット着用の努力義務」の対象となることが20日に決まりました。

 この決定に、SNSには「でもなぁ、ヘルメットってなぁ…。子ども乗せた電動チャリでかぶるの勇気いるなぁ…」「素直に自分の命のためにかぶるのを、強くすすめます」という投稿もありました。

■元交通事故捜査官は…賛成?反対?

 なぜ、ヘルメット着用の努力義務が拡大したのでしょうか?

 警察庁によりますと、去年までの5年間に自転車事故で死亡した2145人のうち6割近く(58%)が、頭部に致命傷を負っています。

 また、ヘルメットを着用していない人の致死率は、着用者と比べておよそ2.2倍高くなっているのです。

 交通事故捜査官として、およそ2000件の交通事故を捜査した熊谷宗徳氏は、次のように話します。

 熊谷氏:「努力義務に大賛成です。車と衝突した場合に、自転車の運転手さんが、一番ぶつけてしまう所が頭。フロントガラスとか、フロントピラー(柱)に頭をぶつけて、頭蓋骨が骨折してしまったりする。自分の命を守るために、ヘルメットをかぶることは、最も大切なことと思う」

■店主「今後出てくる」ヘルメットは?

 サイクルショップの店主も、死亡につながりかねないけがを防ぐため、ヘルメットは重要だと考えていますが、着用が広がるかついては、次のように話します。

 店主は:「本当にやって(かぶって)くれるのかなというのが、正直なところ。大人の人がヘルメットかぶるって、デザインもね…。それが本音です」

 そのうえで…。

 店主:「ファッション的なヘルメットで、このようなヘルメットが今後、出てくるんじゃないかと思う。土台がヘルメット自体で、これに、上に帽子を色々装着して、ヘルメット型帽子ということでかぶる」

(「グッド!モーニング」2022年12月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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