「1人30万円の示談提示」自衛隊内で性暴力 被害者が怒り 調査で1414件の被害申告も(2022年12月19日)
性暴力の被害を受けた元女性自衛官が加害者側から示談を提示されたことを明かしました。
被害者の傷は癒えるのでしょうか。五ノ井さんを驚かせたのは、福島地検が再捜査しているなか、加害者側の弁護士が発した言葉でした。
セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「相手側から『個人責任を問われるか疑問がある』として、謝罪の意思を表すために1人約30万円の示談金を提示された。個人責任を問われるか疑問があるという言葉を受けて、非常に残念に思いました。この直前まで被害届を取り下げるか、速やかに示談に応じるつもりでしたが、しかしこの一言で、事の重大さを軽く受け止めているのではないかとあきれ驚きました」
9月には、防衛省が組織として直接本人に謝罪…。
防衛省担当者:「性的な身体接触を行った。これを確認しました」
最初に告発してから、1年以上が経過していました。
セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「私は夢を持って陸上自衛隊に入隊したので、本当に…遅いと思っています」
そして先週、ようやく防衛省は処分を発表…。
吉田陸上幕僚長:「彼女は仲間であったわけで、その隊員にこれほど悲しくつらい思いをさせた」
その一方で、「個人の責任が問われるか疑問だ」という加害者側弁護士の言葉…。
セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「金額よりも一言で許し難い部分があった」
五ノ井さん一人の問題ではありません。今回、防衛省や自衛隊でセクハラやパワハラに関する調査を行ったところ、およそ2カ月で1414件もの被害の申し出があったことが分かっています。
セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「(Q.今回の処分で自衛隊は変わるか?)私は変わると信じています。そう信じないと告発した意味がない。変わってもらわないと困ります。まだ戦いは続きますが、どんどん自分らしく楽しく生きていきたいと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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